サム・ロックウェルのひねくれナチもいい味。

2020年4月30日 ミルクマン斉藤 ジョジョ・ラビット ★★★★★ ★★★★★

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ジョジョ・ラビット

「マイティ・ソー」を完全にコメディ化しちまったワイティティ。マイノリティやオタクに対する彼の繊細なセンスは’07年のtiffで上映された『イーグルvsシャーク』が発端だろうが、その真価を見せつけるのが本作。あまりにもリアルじゃないので開巻数分は「ヒトラーユーゲントに憧れる現代少年の話」と思って観てましたよ。言語も英語だし、なんせ最初に流れるのはドイツ語版のビートルズだし。色彩も美術も衣装(S・ヨハンソンのそれは画期的)もポップだけど、実は真摯な、ナチ少年とユダヤ少女の「小さな恋のメロディ」的革命映画なのだ。ちなみに少年のイマジナリー・フレンドとして現れるヒトラーはユダヤ系マオリ人の監督自身。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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