戦場の『ムーンライズ・キングダム』

2020年1月7日 くれい響 ジョジョ・ラビット ★★★★★ ★★★★★

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ジョジョ・ラビット

ヒトラーが“心の友だち”である、ヘタレ少年奮闘記(淡い初恋要素アリ)。冒頭からビートルズによるドイツ語カヴァー「抱きしめたい」が流れたかと思えば、タイカ・ワイティティ監督作でおなじみのラ・ヴィンセントによるポップなアートワークが全開し、“戦場の『ムーンライズ・キングダム』”といった感覚だ。コミカルとシリアスを絶妙なバランスで畳みかけることで、観る者の感情を揺さぶってくる演出は、狙い過ぎにも思えるが、やっぱり巧い。さらに、母役のスカヨハに、教官役のレベル・ウィルソンに加え、リブート版『ホーム・アローン』主演に抜擢された親友役のアーチー・イェーツのキャラが可笑しくも哀しすぎ!

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では10年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。「究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10」のほか、「1980年代の映画には僕たちの青春がある(キネ旬ムック) 」「悲運の映画人列伝(映画秘宝COLLECTION)」「俺たちのジャッキー・チェン (HINODE MOOK)」に作品・解説などを寄稿。そのほか、「シネマトゥデイ」にて菅井友香さん、「Movie Walker」にてポン・ジュノ監督×細田守監督、「CREA WEB」にて水野勝さんなど、インタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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