少年の目に、世界はカラフルでコミカルに映る

2020年1月6日 平沢 薫 ジョジョ・ラビット ★★★★★ ★★★★★

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ジョジョ・ラビット

 これまでも子供を主人公にナチスの時代を描く映画は多々あったが、本作は映画1本をまるごと10歳の少年の視点から描くというコンセプトが新鮮。彼の目に世界がどのように見えたのかを描くので、世界は現実からかけ離れたカラフルな色彩で、人々はコミックのキャラクターのように動く。画面はすべて少年の目に映る空想世界なので、色もデザインも一つの感覚で作り込まれていて、その意味でウェス・アンダーソン監督作の映像にテイストが似ているのにも納得がいく。
 そして映画は、あの時代に自分の目に映った空想世界を見ていたのは、果たして子供たちだけだったのかと問いかける。さらに、では今はどうなのかと問いかけてくるのだ。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

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