クイーンの音楽が大画面に似合って気持ちいい

2018年11月7日 平沢 薫 ボヘミアン・ラプソディ ★★★★★ ★★★★★

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ボヘミアン・ラプソディ

 クイーンの物語というよりは、かつて同性愛に悩む若者だったブライアン・シンガー監督が、フレディ・マーキュリーという題材を得て、一つの神話を描いたもの。神話なので、史実よりも輝きを優先して描かれる。
 さらに"歌"に物語を語らせる。出来事と彼らの曲が同期するように作られているのだ。歌詞はみな字幕付きなのでよく分かる。
 そしてそんなことは気にしなくても、クイーンの音楽が大画面と大音響によく似合う。それを再認識させてくれて気持ちいい。特に85年のライヴエイド場面は、映像が発する熱量が圧巻。もう一つ、思わず目を奪われるのがフレディ役ラミ・マレックの動き方。あまりに完璧なコピーぶりが感動ものだ。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」@Amazon Prime の世界が静かで寒くて切ない。クリエイター・コンビの一人は、ディストピア画集「エレクトリック・ステイト」のシモン・ストーレンハーグ。もう一人は「レギオン」「アウトキャスト」の脚本家ナサニエル・ハルパーン。この2人にピンとくるなら必見。

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