ロックダウン下で、見守ることしかできない恐怖

すべてがモニター上で行われる展開や、自然と追ってしまうマウスポインターの動きなど、『アンフレンデッド』から『search/サーチ』の流れを踏まえると、既視感は否定できないリモート・ホラー。とはいえ、コロナ禍のご時世だけに、“Zoomあるある”を挟みながらの挨拶から始まる「オンライン降霊会飲み」の没入感はハンパない。仮想背景の使い方が肝となるのも興味深く、役名と同じ散々な目に遭うキャストは、私生活でも大の仲良し。そのリアルな関係性がロックダウン下で、見守ることしかできない恐怖をより引き立たせる。「おまけ映像」付きで、68分ポッキリの潔さ。もちろん「この続きはHuluで!」でもありません。