シネマトゥデイ

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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆき さんの映画短評

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  • 音響ハウス Melody-Go-Round
    シティ・ポップを語る上でも欠かせないスタジオの伝説
    ★★★★

     日本版アビー・ロードとも呼ぶべき老舗レコーディング・スタジオ「音響ハウス」の魅力を紐解くドキュメンタリー。ユーミンや山下達郎、竹内まりや、大貫妙子、大瀧詠一などなど、昨今国際的にも再注目されているシティポップ系のアーティストたちから特に愛され、これまで数々の名盤を生み出してきた場所だ。ミュージシャンやエンジニア、スタジオ関係者らのインタビューを中心に構成された本作は、名曲の誕生秘話やレコーディング裏話も盛りだくさん。筆者も仕事で何度か訪れたことがあるのだが、あのエレベーターにあんな秘密があったとは…!とにかく’70~’80年代のニューミュージック好きには絶対見逃せない作品と言えよう。

  • ホモ・サピエンスの涙
    オムニバス映画とは異なる新たなストーリーテリングの概念
    ★★★★

     信仰心を失ってしまった牧師、亡き息子の墓参りをする老いた両親、知り合いに無視されて納得がいかない男、履いていた靴が合わなくて困っている母親、戦場で命乞いをする兵士、音楽に合わせて踊り出す若い娘たち…。全く関連性のない33種類のワンシーンを羅列しながら、喜びも悲しみもひっくるめた人生そのものを浮き彫りにしていく。どこかシュールな演出とスタイリッシュな映像に、ほのかな哀切の漂うところがロイ・アンダーソン監督らしさか。いわゆるオムニバス映画とは異なる新たなストーリーテリングの概念も面白い。

  • 10万分の1
    難病青春恋愛ドラマのザ・王道
    ★★★★★

     10万人に1人の難病ALSを患ってしまった女子高生と、彼女を支える恋人や友人、家族の人間模様を丹念に描く。まさしく難病青春恋愛ドラマのザ・王道とも言うべきストーリー。いろいろと既視感ありまくりなことは否めないが、あえて奇をてらわず・過度なお涙頂戴にも走らず、ALSという病の厳しい現実をちゃんと見据えつつも、人々の暖かな思いやりや愛情に希望を見出す爽やかな語り口は意外と悪くない。観客に想像の余地を残す終わり方も賢明だったと思う。

  • ヒトラーに盗られたうさぎ
    無垢な子供を偏見と憎悪の犠牲にしてはいけない
    ★★★★

     世界的な絵本作家ジュディス・カーの自伝的小説の映画化。戦前ドイツの裕福なユダヤ人家庭に生まれ育った9歳の少女アンナは、ナチス批判の急先鋒だった評論家の父親が命を狙われたことから、慣れ親しんだ故郷を捨てて家族と共にヨーロッパ逃亡の旅へ出ることになる。民主的な選挙によって独裁政権が誕生し、突如として奪われた平和で幸福な日常。政治や社会情勢など理解できるはずもない子供たちは、過酷な境遇の変化に翻弄され時に反発する。そんな我が子らの不満や困惑に胸を痛めつつ、彼らを守るため茨の道を歩まざるを得ない両親の心情に共感。無垢な子供が偏見と憎悪の犠牲となるような社会を生んではならない。

  • ヒルビリー・エレジー −郷愁の哀歌−
    米社会の分断を浮き彫りにする白人貧困層家族の歴史
    ★★★★

     アメリカ東部の山岳地帯に暮らす貧しい白人住民(=ヒルビリー)をルーツに持つ若者を主人公に、親子代々に渡って受け継がれてしまう貧困の連鎖を描いた実話ドラマ。生まれもって背負ってしまった経済格差に教育格差、そして地域格差。山奥の故郷を捨てて町へ出た祖父母も、頑張って看護師資格まで取った母親も、結局は見えない社会の壁に希望を打ち砕かれていく。個人の努力だけでは変えようのない現実。衰退の一途をたどる田舎社会。そうした中、親族で初めてエリートへの切符を掴んだ主人公が、故郷に残した家族と自分の将来の狭間で苦しみ、いかにして負の連鎖を断ち切るべきなのかが問われる。米社会の分断を理解するうえでも必見だ。

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