シネマトゥデイ

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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆき さんの映画短評

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  • 食人雪男
    レトロな激安感がたまらないZ級モンスター・ホラー
    ★★★★★

     あらゆる病気を治療できる奇跡の薬草を探して雪山の奥深くへ入った探検隊が、その薬草を守るとされる雪男イェティに襲われる…という、まるで’80年代からタイムスリップして来たかのようなZ級モンスター・ホラー。いやあ、アナログ感丸出しの特殊メイクを含めてチープなことこの上なし!ぶっちゃけ一般的な映画ファンにはおススメ出来ないものの、しかしこのレトロな激安感をこよなく愛するコアなマニアは間違いなくいるはずだ。力づくで顔面を引き?がす!顎から下を引きちぎる!などのゴア描写もまずまず。とりあえず「んなアホな~!」とスクリーンに突っ込みながら楽しみたい映画だ。

  • くじらびと
    それは人間と自然の理想的な共存関係
    ★★★★

     文字通りクジラと共に暮らすインドネシアの貧しい漁村に密着したドキュメンタリー。1年に10頭もクジラが獲れれば村人全員がなんとか食べていける。日本では既に存在意義を失ったに等しいクジラ漁だが、しかし近代的なインフラもろくに整っていないラマレラ村において、先祖代々のクジラ漁は村の人々の生命線だ。自分たちが食べる分だけしか獲らず決して無駄にしない。それは我々も見習うべき人間と自然の理想的な共存関係と言えよう。しかしその一方で、世界的な水産業の巨大化は止まらず、あと数十年で海の生物がいなくなるとも言われる。彼らのような人々の生活を守るためにも、持続可能な社会の実現は必要なのだろう。

  • ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!
    原作とは一味違うフェミニズム的なひねりが面白い
    ★★★★★

     かつて巨匠デヴィッド・リーンも映画化したノエル・カワードの戯曲『陽気な幽霊』を、20世紀英国演劇界を代表する演出家ピーター・ホールの息子が再びスクリーンに甦らせたファンタジックなコメディ。時代設定も基本プロットも原作をほぼ踏襲しているものの、下ネタを含めて現代的なブラック・ユーモアがてんこ盛りなせいか、全体的な印象としては『陽気な幽霊』よりもロバート・ゼメキスの『永遠に美しく…』に近いかもしれない。なので、カワード作品とは別物として見るのが正解。女性の内助の功にタダ乗りする男性の傲慢と身勝手を痛烈に皮肉りつつ、原作とは一味違ったフェミニズム的なひねりを加えた脚本は面白い。

  • ミス・マルクス
    時代も思想信条も越えた女性の怒りと哀しみ
    ★★★★

     共産主義の父カール・マルクスが最も愛した末娘エリノアの半生が描かれる。父親の遺志を継いで労働者の権利向上や男女平等などのために闘ったエリノアは、社会主義者の劇作家エイヴリングと生まれて初めて恋に落ちるのだが、しかし崇高な理想を雄弁に語る彼の素顔は、浪費家で生活能力のない女たらしの嘘つきだった。女性の権利に理解があるはずのリベラル男性が、実は無自覚なだけで保守派と大して変わらないミソジニストであるケースは今も存在する。父親を支えるため青春時代を捧げ、今また同志と信じる男性のため尽くすエリノアが、結局のところ彼らが女性を対等の存在と見做していなかったことに気付いた時の絶望感に胸が痛む。

  • テーラー 人生の仕立て屋
    逆境をチャンスに変える庶民派の人情コメディ
    ★★★★

     深刻な経済不況が続く南欧ギリシャ。老父と経営する老舗の高級スーツ店が銀行に差し押さえられてしまったことから、屋台を引いて移動式の仕立て屋を始めた主人公が、ひょんなことから女性向けのオーダーメイド・ドレスを格安で受注したところ、これが大評判となってしまう。言うなれば発想の転換で逆境を乗り切っていくサクセス・ストーリーだが、同時に「困ったときはお互い様」の精神で女性たちが口コミで評判を広め、主人公もまた「お金はないけどお洒落はしたい」という彼女らの気持ちに応えていくという人情ドラマでもある。ジャック・タチやバスター・キートンを彷彿とさせる主演俳優ディミトリス・イメロスがまた微笑ましい。

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