舞台裏でも戦い続けた「ハリウッド女性史」

スタントドライバーを含む、業界あるあるや必至アイテム紹介のほか、改めて死と隣り合わせなプロの仕事だと痛感させられる。そして、じつは産業化に伴い、男性に地位や仕事を奪われていたという「ハリウッド女性史」としても観ることができる一本である。ドラマ版「ワンダーウーマン」でリンダ・カーターの代役を務めたジーニー・エッパーら、業界のレジェンドを現役姐さんが取材するなか、製作総指揮でもあるミシェル・ロドリゲスも乱入。彼女たちの功績を称えまくる男性陣にポール・フェイグとともにポール・バーホーベン監督がおり、どこかプレイボーイ・チャンネルを見てるような感覚にも陥り、ちょっと面白い。