「男性刑事」とは言わない。そろそろ「女性刑事」は止めにしよう

2020年10月18日 斉藤 博昭 ストレイ・ドッグ ★★★★★ ★★★★★

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ストレイ・ドッグ

ここ数年、どうしても顔に手を加えた名残が気になってしまうニコール・キッドマンが、あえてこうして特殊メイクで汚れ役を演じれば、持ち前の演技力が最大限に発揮されることを証明。「お前は強欲」と罵られつつ、過去の後悔を払拭するため、命がけで仕事人に徹し、潜入捜査で恋人のフリをした相手との本気の愛など主人公がたどる劇的な運命で、観ているこちらも強引に感情移入させる。まさに役者冥利につきる作品だ。事件の全貌がややわかりづらいのと、見せ場の長さのバランスに疑問が残るが、ニコールの演技で凌駕する印象。公式サイトにも「女性刑事」「女性監督」と説明があるが、もはや余計な形容詞が不要と感じるのが、今作の新しさかも。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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