ニコール・キッドマンの顔から目が離せない

2020年10月14日 平沢 薫 ストレイ・ドッグ ★★★★★ ★★★★★

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ストレイ・ドッグ

 主人公を演じるニコール・キッドマンの顔がまるで別人のようで、彼女の顔が画面に映るたびに目を奪われる。女優の素顔というものとは別ものの、主人公の心理状態がそのまま現れた、荒れてすさんだ顔になっているのだ。なぜ彼女はそのような顔になったのか。誰もがその顔を見るだけで抱くこの疑問を、映画は少しずつ解き明かしていく。
 その謎解きの過程が単純ではないのが、この映画の魅力。ドラマは基本的に、彼女が仕事場に届いだ謎の封書の送り主を探して、関係者たちを一人ずつ訪ねていくという、ハードボイルドの探偵ものの形式。そして、彼女が誰かに会うたびに、少しずつ彼女の過去が明かされて、彼女の想いが見えてくるのだ。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」@Netflix、前作「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」の元ネタはシャーリー・ジャクソンの「たたり」だったが、今回はヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」。名作を根底に置いてはいるが、今回もアレンジぶりが物凄い。

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