罪な男よ、レンブラント

2021年1月19日 中山 治美 レンブラントは誰の手に ★★★★★ ★★★★★

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レンブラントは誰の手に

『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』『みんなのアムステルダム国立美術館へ』を制作し、美術界に入り込んだ監督だからこそ描くことができたレンブラント狂想曲だ。競売にかけられた絵の所有権や真偽を巡って、コレクター、専門家、メディアなど様々な人たちの思惑が交錯し、あわや国際問題にまで発展しかける。思わぬ展開の連続と生々しい人間の腹の探り合いは、”事実は小説よりも奇なり”で地でいく上質なサスペンス劇。そこには高騰するアート市場の皮肉も込められているが、改めて感じさせられるのは今もって人々を魅了するレンブラントの才能と魔力。登場人物が熱く作品を解説してくれるので、レンブラント入門の教材としても最適だ。

中山 治美

中山 治美

略歴:茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。日本映画navi、全国商工新聞、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、BANGER!、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況:本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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