映画で出来る表現手段を巧みに駆使して作り上げた感覚映画

2013年12月6日 シネマトゥデイ編集長・下村 麻美 ゼロ・グラビティ ★★★★★ ★★★★★

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ゼロ・グラビティ

「感覚で観る」というジャンルに分類される映画がある。本作はそのジャンルで最高レベル。

 映像の中で起きている出来事を、効果音、映像、音楽、と映画で出来る表現手段のすべてを駆使して観客に伝えようとするキュアロンの演出は、観客に、広大な宇宙空間で取り残される人間の感情の機微を知らぬ間に共有させる。

 マジックや催眠術に近いこのテクニックは、『トゥモロー・ワールド』でキュアロンが見せた長回しに見せる演出でも知らぬうちに観客の心拍数を上げていたはずだ。

 エッセンスとして加えられている人間ドラマは、客観的に考えると薄っぺらいのだが、このマジックにかかっているうちは強烈に感情に訴えてくるだろう。

シネマトゥデイ編集長・下村 麻美

シネマトゥデイ編集長・下村 麻美

略歴:18年前からシネマトゥデイの編集長

近況:津田寛治さんが主演作『名前』(6/30)のインタビューでシネマトゥデイのオフィスまでお越しくださいました。とても素敵な方でした。

サイト: http://www.cinematoday.jp/

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