シネマトゥデイ

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『パシリム』とともに、2013年を象徴するベスト作

  • ゼロ・グラビティ
    ★★★★★

     明らかにデジタル3D時代の『宇宙からの脱出』だが、地上管制センターは登場しない(エド・ハリスの声による交信はアリ)。そのため、観客はジョージ・クルーニー演じるベテラン飛行士、サンドラ・ブロック演じるトラウマを抱えたメディカル・エンジニアともに、“宇宙の『127時間』”ともいえるサバイバル体験を強いられることになる。ある意味、「宇宙博」などで体験するアトラクション映像のロングヴァージョンだからこそ、IMAX3Dでの“体感”を推奨したい。
     
     アルフォンソ・キュアロン監督は長回しを連発し、観客のド肝を抜いた前作『トゥモロー・ワールド』が予行練習に過ぎなかったことを冒頭から実証。さまざまな映画的実験を試みながら、映画としてしっかり描くドラマが素晴らしい。無重力状態でも伊達男なクルーニーと最高の演技を魅せるブロックの掛け合いは、ときにコミカルで、ラブストーリー一歩手前のドラマを生み出す。“『アバター』以来の映像体験”なんて安っぽいキャッチは使いたくないが、まさにその通り。『パシフィック・リム』とともに、メキシコ人監督がハリウッドでやりきった2013年を象徴する一本だ。

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くれい響

くれい響

略歴: 1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では10年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況: 『オーバー・エベレスト/陰謀の氷壁』『地獄少女』『アイネクライネナハトムジーク』『見えない目撃者』『プライベート・ウォー』『サマー・オブ・84』 『映画 賭ケグルイ』『オーヴァーロード』『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ- 』『サイバー・ミッション』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。「究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10」のほか、「1980年代の映画には僕たちの青春がある(キネ旬ムック) 」「悲運の映画人列伝(映画秘宝COLLECTION)」「俺たちのジャッキー・チェン (HINODE MOOK)」に作品・解説などを寄稿。そのほか、「CREA WEB」にて渡辺大知、「TV LIFE」にて森七菜、「T.」にて吉野北人など、インタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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