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ウィッシュ (2023):映画短評

ウィッシュ (2023)

2023年12月15日公開 94分

ウィッシュ
(C) 2023 Disney. All Rights Reserved.

ライター5人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.2

くれい響

じつに、ましゃ無双

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

日本語吹き替えでは、昨年末『かいけつゾロリ』でヒロインを演じていたた生田絵梨花が、ディズニープリンセスへと大出世(しかも、山寺宏一と再共演!)。今度も力強い主題歌など、圧倒的な歌唱力で物語を引っ張るが、イケオジなヴィランのマグニフィコ王がかなり美味しい役どころで、ナルシストっぷりなど、福山雅治がどハマり! あまりに王道すぎる展開やカーヴィーのバッタもんみたいな「スター」の造形など、「ディズニー創立100周年記念作」としては、いろいろ弱さが目立つのは事実。とはいえ、過去作の小ネタが随所に散りばめられており、エンドロール後のサービスカットまで、たっぷり楽しめる。

この短評にはネタバレを含んでいます
中山 治美

まさかのストレートなメッセージ

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

今年の年末年始はアニメが百花繚乱。だが蓋を開けてみれば、『ペルリンプスと秘密の森』、『窓ぎわのトットちゃん』etc.....戦争をモチーフにしていたり、巨大な力に立ち向かう勇気を与えるようなメッセージが込められた作品ばかり。その真打ちが本作だ。しかも星に願うことをロマンチックに伝えてきたディズニーが、まさかの100周年記念作で、願うだけでは世界は変わらないことを強く伝えているのだ。日々のニュースで分かっているが、改めて世界は危機的な状況にあることを思い知らされる。ゆえに直球過ぎて物語に深みはないが、生田絵梨花の力強い歌声も相まって製作陣の”願い”は幅広い層に伝わるはずだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

監督の組み合わせにもディズニーの精神が見える

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

ディズニーの100周年を祝福するこの映画には、ディズニーの伝統へのオマージュがたっぷり。オリジナルミュージカルであること、星に願いをかけるというテーマ自体がそうだが、風景にも水彩画のようなタッチが取り入れられている。そんな世界に、アリアナ・デボーズが、すばらしい歌声はもちろんのこと、持ち前の元気さとエネルギーを吹き込む。悪役を演じるクリス・パインが歌う「無礼者たちへ」も抜群に楽しい。ディズニー・アニメーションの大ベテラン、クリス・バックと、若手のファウン・ヴィーラスンソーンが共同監督をするというところにも、次世代に引き継ぐというディズニーの昔からの精神が反映されている。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

むしろ現在の情勢を重ね、深く考えたくなる。それも映画の価値

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

メインナンバーのサビが耳に残りオリジナルミュージカルとして成功。ただディズニーの過去の遺産への目配せが多い分、映画としての新しさに欠ける印象。むしろ併映の短編こそ100周年的祝祭で感動する。最大トピックの「願い」の扱い方はやや無理があり、作り手が挑んだハードルの高さを感じる。スターのキャラも、全体の中で浮いているような…。
舞台は架空の国ながら、セリフやビジュアルから地中海沿岸の中東であることを想像させる。2023年末の同地の情勢を作り手は予想しなかっただろうが、どうしても現実と重ね、その地の人々の「願い」に思いを馳せてしまう。不覚にも時代とリンクするのも映画の価値。それを確認する意味で必見。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

ディズニーの卒業アルバム

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

ディズニー100周年記念メモリアルミュージカルアニメ。随所にこれまでのディズニーの要素がちりばめられ、そこを見ていくだけでも楽しいです。これまでの歴史を包括する作りなので新鮮味がないと言えばないのですが、そこは割り切って”らしさ”を楽しみましょう。この映画を経たのちにディズニーはどのような作品を仕上げてくるのでしょうか?私は吹替版で見たのですが、舞台でも定評のある生田絵梨花の演技は見応えがありました。ヴィランに挑戦した福山雅治も貫禄たっぷりでした。

この短評にはネタバレを含んでいます
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