社会風刺にうなりつつ、ホラー映画のパロディに爆笑

2020年9月16日 平沢 薫 アダムス・ファミリー ★★★★★ ★★★★★

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アダムス・ファミリー

 あのアダムス一家が、現代社会で暮らしていたらどうなるか。やはり周囲の人々の異物を排除しようとする力は強く、それをSNSを使った偽情報でさらに煽ろうとする人物がいるあたりは、まるで現実世界のよう。しかし、それだけに留まらないのが本作の深いところ。世間から"変わってる"という偏見で見られているこの一家が、実は家族同志の間にも"偏見"があったことに気づくのだ。
 監督は「ソーセージ・パーティ」のコンビ。その一人は「モンスターVSエイリアン」のコンラッド・ヴァーノンなので、「フランケンシュタイン」はじめ名作ホラー映画のオマージュも続々。多感な思春期の長女ウェンズデーの学校生活も楽しい。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」@Netflix、前作「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」の元ネタはシャーリー・ジャクソンの「たたり」だったが、今回はヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」。名作を根底に置いてはいるが、今回もアレンジぶりが物凄い。

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