東山紀之のキャスティングが肝となる日本版リメイク

パスタやワインに舌鼓を打ったオリジナル・イタリア版『おとなの事情』、江原道料理とマッコリが振舞われた韓国版『完璧な他人』に比べ、グルメ的にはモノ足りないが、「なぜ、毎年集まってるのか?」という謎が追加された日本版リメイク。最大の肝は舞台版「チョコレートドーナツ」も好評だった東山紀之が、主要キャラ7人唯一の独身というキーパーソンを演じたこと。鈴木保奈美、常盤貴子ら、ほかの6人との掛け合いは、まるで舞台劇を観ているような安定感だ。栗原美和子がプロデュース、「101回目のプロポーズ」などの連ドラを手掛けてきた光野道夫監督作だけに、「新春ドラマスペシャル」なノリで楽しむのがベター。