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パトリシア・ハイスミスに恋して (2022):映画短評

パトリシア・ハイスミスに恋して (2022)

2023年11月3日公開 88分

パトリシア・ハイスミスに恋して
(C) 2022 Ensemble Film / Lichtblick Film (C) Courtesy Family Archives
平沢 薫

パトリシア・ハイスミスのさまざまな顔を見る

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

『太陽がいっぱい』『アメリカの友人』『リプリー』『キャロル』などの原作小説の作家パトリシア・ハイスミスは1995年に74歳で没したが、実生活ではどんな人物だったのか。それを、幼少期から若い頃、晩年までの彼女の写真、晩年の彼女のインタビュー映像、彼女の親戚や元恋人らの現在の証言、そして「ゲーム・オブ・スローンズ」の騎士ブライエニー役のグウェンドリン・クリスティーが読む、彼女の日記からの引用等で構成していく。小説家デビュー当時の美貌、晩年の一種の厳しさのある表情と掠れた声、どちらも魅力的で、とくに晩年の彼女自身が語る姿に目を奪われる。彼女が自分が死ぬ日について書いた文章もハイスミスらしい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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