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クラユカバ (2023):映画短評

クラユカバ (2023)

2024年4月12日公開 64分

クラユカバ
(C) 塚原重義/クラガリ映畫協會
平沢 薫

大正ロマン x スチームパンク x 探偵小説

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 大正ロマン x スチームパンク x 探偵小説 x 地下迷宮。デザインはどこまでも和製レトロ、色調は褪色したかのような中間色、光はいつも薄暗い。路面電車が走るどこか大正時代を思わせる街で、謎の失踪事件が連続し、消えた情報屋を探す探偵は、地下世界"クラガリ"に足を踏み入れ、そこで福笑いのような模様の仮面を被る"福面党"と、制服の少女が率いる重装備の装甲列車に遭遇するーー。ストーリーはあるが、それよりもこの独特の世界観に浸るのが醍醐味。

 少人数による自主制作アニメを撮り続けてきた塚原重義原作・脚本・監督の初長編アニメ。本作のスピンオフ小説をアニメ化した映画『クラメルカガリ』も同時公開。

この短評にはネタバレを含んでいます
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