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クリスマスに起こるドラマ、ショートフィルムで感じてみては?

10分の極上無料短編映画体験

ブリリア ショートショートシアター オンライン × シネマトゥデイコラボ企画

 欧米で制作が盛んなショートフィルム。キリスト教の国では最もポピュラーな年間行事がクリスマスなだけに、クリスマス映画は数多く制作されている。その多くが家族や親戚の団欒(だんらん)の風景を背景に、喜怒哀楽のドラマが展開される。

 今回はショートフィルム専門のオンラインシアター Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE(BSSTO) の12月のラインナップから、この季節に観たい3本をご紹介しよう。

親子で観たいクリスマスのショートフィルム『VS Santa / サンタ vs. 少女』

サンタ vs. 少女
『VS Santa / サンタ vs. 少女』より

『VS Santa / サンタ vs. 少女』
監督 ラウル・コロメールアイトール・エレロ
製作年 2018年
製作国 スペイン
上映時間 約4分
配信期間 12月15日~2022年3月16日

 クリスマスイブの夜、少女が住む大きなマンションにサンタクロースがプレゼントを携えてやってくる。しかし、そのプレゼントが少女は気に入らない様子で……!?

 絵に描いたようなザ・クリスマスムービーがわずか4分間で楽しめる。ピクサーのアニメのような3DCGを使用した、躍動感のある動きと小気味よいテンポ感が特徴の1本。

 本作品は、スペイン・バレンシアにある映像やデザインの高等教育機関「Barreira Arte + Diseno」にて、アニメーション学科の教育プログラムの一環として制作された。監督は同学科の講師で、上級学年の学生たちが制作に携わった。学生たちの習作と侮るなかれ、海を隔てた日本に住むわたしたちの心も打つハイクオリティーな作品だ。

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家族の絆を見つめ直す日『あのクリスマス / Like the ones I used to know』

あのクリスマス
『あのクリスマス / Like the ones I used to know』より

『あのクリスマス / Like the ones I used to know』
監督 アニー・サン=ピエール
製作年 2021年
製作国 カナダ
上映時間 約18分
配信期間 12月22日~2022年3月23日

 1983年のクリスマス。お菓子を食べ過ぎたジュリーとジュリーのいとこたち。サンタはまだ来ていない。デニスは別れた妻の家に子供たちを迎えにいく心配をしている。

 今年6月に開催された国際短編映画祭 「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」の入選作品から、ちょっぴりビターな大人向けのクリスマス映画をセレクト。

 ホワイトクリスマスの夜、元妻の親戚一同が集まる家に子どもを迎えに行く主人公デニス。その顔は緊張の影が……。夫婦が別れるに至った過去には複雑な事情がありそうで、意を決して玄関を入るも、親戚たちとの間によそよそしい空気が流れる。もう1人の主人公がデニスの娘のジュリー。タイトルの「Like the ones I used to know」は劇中歌う「ホワイト・クリスマス」の歌詞に由来するが、親戚に促されてデニスが歌い、ジュリーと視線を交わすシーンがたまらなく切ない。父と一緒に行くのか、それとも……。物語がどんなエンディングを迎えるのか、ぜひご覧いただきたい。

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世の不器用な親父と娘たちへ『遅い旅立ち / THE WINKLES』

遅い旅立ち
『遅い旅立ち / THE WINKLES』より

『遅い旅立ち / THE WINKLES』
監督 アリス・ヴィヤル
製作年 2017年
製作国 フランス
上映時間 約24分
配信期間 12月1日~2022年3月2日

 30才のゾーイは、フランスの小さな町で父のバーを手伝い暮らしている。早くに母親を亡くしたせいで、なんでも背負いこんでしまう性格の彼女。ある夜からめまいや吐き気に苦しめられ、身体の変化が彼女の日常に変化をもたらす。

 こちらは真冬のフランスの海辺の街を舞台にした、父と娘の作品。バンドが生演奏を聴かせるミュージックバーを営む父と、店の手伝いをしながら30歳を迎えたゾーイ。子どもの頃に母を亡くし、父と二人暮らしの変わらない毎日を送るが、新しい出会いもない田舎町での日々に漠然とした焦りを感じている。ある日、変わらない毎日を送っているうちに人生の大事なピースを失ってしまったことがわかる。後悔と迷い、そして恐怖。そんな感情がごちゃまぜになりながら、ゾーイはある選択を行う。

 キャスティングが素晴らしい作品。フランスの人気テレビドラマシリーズなどでヒロインを務めたティファニー・ダヴィオが娘のゾーイを演じ、娘の葛藤にどう接していいのかわからず空回りし続ける父親をフィリップ・レボが演じる。娘への気遣いが全て裏目に出る父親のキャラクターが、役者の雰囲気とぴったりとマッチしていて、これ以上ないというぐらいのハマり役だ。フランスで最も権威のある映画賞の一つ「セザール賞」を受賞した本作。ショートフィルムでありながら、長編を一本観るのと同じような満足感を得られる作品だ。

 年末の忙しい季節。果たして年内に抱えた仕事は片づけることができるのか……! そんな忙しい時期こそショートフィルムで短時間のブレイクはいかがだろうか。リモート忘年会のお供にも良いかもしれない。2021年、充実した時間を過ごせた人もそうではなかった人も、クリスマスと迎える新年が幸運に恵まれますように。(大竹悠介)

今回紹介した各作品は「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE」で配信予定。

Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE公式サイト

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