『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』主要キャスト出席現地記者会見(2/2)
新キャラクターの魅力は?
司会者: 本作には、新たなキャラクターも登場します。エミリア、まずはあなたから。キーラについて語っていただけますか?
エミリア・クラーク:キーラはミステリアスな女性で、演じるのは楽しかったけれど、難しくもあった。彼女について説明することは難しいわ。劇中、観客はずっと、彼女に対して疑問を抱き続けることになるの。撮影の間、私もずっと、(彼女の秘密を)バラさないように意識しないといけなかったのよ。
司会者:ではウディへ。ベケットを演じるに当たってどんな気持ちで臨んでいたのですか?
ウディ・ハレルソン:簡単だったよ。すごく良い脚本だったからね。それが大事さ。ラリーとジョンが素晴らしい脚本を書き、ちょうどいいタイミングで監督としてロンがやって来た。そこにさらなるマジックが起こった。『スター・ウォーズ』現象に自分も関われるなんて、最高だよ。
司会者:次はヴァルについて聞きましょう。タンディ、あなたの体験は?
タンディ・ニュートン:最高だったわ。セットが素晴らしいの。本物の爆発があって、何か破片が飛び散って、本当に戦いが起こっているみたい。いくら映画の中の話とはいっても、セットでは実際、頭のヘルメットが飛んだりってことも起きる。まさに私たちは、一緒に戦いに挑んでいたのよ。
司会者: フィービー、次に、あなたから、L3というドロイドを演じたことについて聞きたいと思います。
フィービー・ウォーラー=ブリッジ:L3は、別のドロイドを使って自分を作ったっていう設定なの。そう聞くとちょっと怖いよね(笑)。彼女は過去のドロイドよりも独立していて、ちょっと生意気。恐れを知らない。明るくて、革命的で一緒にいて楽しいドロイドよ。多くのメッセージが込められたキャラで、そんな彼女を演じるのは楽しかったわ。
司会者:ポール、あなたにとって(悪役の)ドレイデンを演じてみていかがでしたか?
ポール・ベタニー:楽しかったよ。みんなも言っていたけれど、まず脚本が素晴らしかったしね。『アベンジャーズ』(ポールはヒーローのビジョン役で本作に出演)で正しい行いをするキャラクターを演じた直後だけに、罪悪感を全く持たないこの役は楽しかったね。彼は人を傷つけるのが得意なんだ(笑)。
ハン・ソロ映画の核とは
司会者:『スター・ウォーズ』ファンの知識は膨大です。その人たちを満足させつつ、独立した映画として成立させるのは、難しかったのではないですか?
ハワード:僕は(『スター・ウォーズ』の)ファンだが、エキスパートではない。細かい設定なんかを全部知っていたりはしないから、まずテクニカルアドバイザーと話して、注意すべき点を教えてもらった。後は直感に従った。自分がハートで感じることを追ったんだ。正直、この脚本と素晴らしいキャストがいなかったら、受けなかっただろうね。(脚本の)ジョナサンはシリーズの百科事典みたいな人だった(笑)。彼の貢献は素晴らしいものだったよ。
ローレンス:僕が『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(1980)でシリーズに関わる前から、ジョージ(・ルーカス)は素晴らしい設定を作り上げていた。シリーズを広げられるあらゆる可能性を、すでに据えていたんだ。その考えを、僕も全く変えていないよ。
-会見は記者たちの質疑応答へ
記者:複雑な現代社会でソロやランドを描く上で、特別の至難がありましたか?
ローレンス:この世界で描かれることは、僕らの世界とそんなに変わらない。空想の世界と思われがちだが、そう遠くないんだよ。人は複雑なもの。尊敬していた人が、尊敬に値しないことをしてしまったりするものだよね。
ジョナサン:『スター・ウォーズ』では、これまで、善悪がはっきり分かれていた。でも今作では、白黒関係なく、みんながそれぞれ違う思惑を持っている。『新たなる希望』の公開時、世の中は今と違っていた。でも映画は、その時その時の“時代”を反映していないといけない。人の受け止め方は、変わって行くものだからね。
ドナルド:ハンの持つ複雑さを、この映画では見られるよね。単純ではないんだよ。動機は正しくても、間違ったことするかもしれない。あるいは、間違った動機のもとに正しいことをするかもしれない。難しいんだよ。
ジョナサン:ハンは理想と欲望の狭間で葛藤している。その葛藤こそが、この映画の核になるんだ。