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「大奥」青沼に“ありがとう”…開始1分からネット号泣

第13回より村雨辰剛演じる青沼
第13回より村雨辰剛演じる青沼 - (C)NHK

 よしながふみの同名漫画を実写化するNHKドラマ「大奥」シーズン2(NHK総合・毎週火曜午後10時~10時45分)第13回(10月17日放送)では、赤面疱瘡撲滅に尽力する本草学者・平賀源内(鈴木杏)、蘭学者・青沼(村雨辰剛)、老中・田沼意次(松下奈緒)が理不尽な運命に呑まれ、ネット上では開始1分から涙の声であふれていた(※ネタバレあり。第13回の詳細に触れています)。

【画像】涙止まらない第13回場面写真

 第13話では、天災、それが生んだ凶作、米の高騰、赤面疱瘡蔓延と将棋倒しのように悲劇が生じ、その矛先は老中・田沼意次に向けられることに。一方、青沼は源内が生み出した赤面疱瘡の治療法「人痘接種」に着手し、それが絶大な効果を生むも、この治療法には100人に3人死亡する確率があった……。

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~以下、第13回のネタバレを含みます~

 冒頭、青沼の診断を受け梅毒であることが判明した源内。梅毒は最期には気がふれるとされていることから、到底受け入れがたい運命に涙を浮かべながら取り乱し、SNS上では「初っ端からつらすぎる」「ボロ泣き」「しんどい」と心痛の声が寄せられると共に、演じる鈴木杏の演技に「圧巻」と圧倒される声も多く見られた。

 その源内から「人痘接種」による赤面疱瘡撲滅を受け継いだ青沼は懸命に立ち向かい、多くの命を救うも、ついに恐れていた事態が発生。不運が重なり、意次はあっけなく老中の職を解かれ、青沼は死罪を言い渡される。あまりに理不尽な処罰に右筆助の黒木(玉置玲央)や伊兵衛(岡本圭人)ら“青沼塾”の面々は怒りをあらわにするが、青沼は動じるどころか死ぬのが自分だけでよかったと静かに運命を受け入れた。

 連れていかれる青沼は悲嘆にくれる大奥の者たちに「わたしだけでよかったんです! これで人痘の仕方が後の世に伝えられます。いつか必ず再び世が人痘を求める時が来ます。そのときは皆さん、お願いします。ありがとうございました。皆さんがいなければとてもここまでこられなかった」と感謝の言葉を残し、その揺らがぬ姿勢にネット上は「涙が止まらない」「無理無理」「原作読んでいてもつらい」「ひどすぎる」「気持ちが追い付かない」と涙の声であふれた。

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 そんな青沼に救われた一人が、かつてはトラウマから医者、蘭学を嫌っていた黒木。最後は黒木が「ありがとうございました! 先生と出会わなければわたしは大奥でむなしき日々を過ごしていたことにございましょう。誠にありがとうございました」と頭を下げると、次々に“生徒たち”の「ありがとう」の声が重なり、ネット上でも「ありがとう」コールがやまなかった。

 青沼にとって「ありがとう」は特別な言葉。オランダ人と丸山遊女の間に生まれた出自により幼いころから“鬼”“化け物”と差別されてきた彼は、“人にありがとうと言われるのが何より好き”だという源内と意気投合して大奥入りし、己の道を見いだした。彼の死後、瀕死の源内を訪れた黒木が青沼の安否を問われた際についた“優しい嘘”も視聴者の心をつかんでいた。

 なお、青沼がハマり役と言われた村雨は、現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」の出演が決定しており、同作では英国生まれの航海士で外交顧問として活躍するウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)を演じる。(編集部・石井百合子)

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