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吉沢亮『キングダム3』で“三役”の演じ分け話題

吉沢亮が演じた9歳のエイ政
吉沢亮が演じた9歳のエイ政 - (C) 原泰久/集英社 (C) 2023映画「キングダム」製作委員会

 原泰久の人気漫画を山崎賢人主演で実写映画化したシリーズの第3弾『キングダム 運命の炎』(公開中)で、第1・2作に続いて秦の国王・エイ政を演じる吉沢亮(※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記)。今年は『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』2部作の“カリスマ”マイキー役も人気を博したが、『キングダム 運命の炎』では9歳のエイ政を演じ分ける高難度のミッションに挑み、「泣ける」と話題沸騰となっている(※一部ネタバレあり※エイ政のエイは、上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくりが正式表記)。

【画像】吉沢亮の圧倒的な美!撮りおろし<7枚>

 シリーズ第3作の前半では、エイ政を中華統一の夢に向かわせた恩人・紫夏()との過去をひもとく「紫夏(しか)編」が描かれる。隣国・趙(ちょう)の侵略を迎え撃つべく、総大将として担ぎ出される王騎将軍(大沢たかお)は、第1作で中華統一を目指す宣言をしたエイ政に再びその覚悟を問う。そこでエイ政が語り出したのが、趙で人質として過ごしていた少年時代の記憶だ。第1作では信の親友でエイ政と瓜二つの漂が、エイ政の身代わりとなって命を落とした。エイ政は憎しみを向ける信に、漂を含め自分のために犠牲になった者たちのためにも自分は殺されるわけにはいかないと毅然とした態度で言い放っていたが、その伏線が回収されることとなる。

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~以下、『キングダム 運命の炎』のネタバレを含みます~

 7月4日に行われたワールドプレミアでは吉沢が9歳のエイ政も自身で演じた経緯について「本来は子役がやるべき年齢だと思ったのですが、原作の『紫夏編』が好きすぎて1を撮っているときから、もし続きがあるなら『僕にやらしてください』と直訴していた」と話していたが、映画が公開されると「子役じゃなくて正解」と納得の声が相次いだ。

 9歳のエイ政との演じ分けもさることながら、特に注目を浴びているのがエイ政が“覚醒”するまでの過程。趙で人々の憎しみを一身に浴びるあまり五感が失われるまで追いつめられたエイ政が、闇商人・紫夏との出会いによって徐々に目に光を取り戻していく。そこでは、エイ政の闇を象徴するかのような“もう一人の自分”が登場する。第1作では信の親友・漂とエイ政の二役をこなした吉沢だが、本作では“一人三役”に挑んだと言ってもいいかもしれない。そんな難役に挑んだ吉沢にネット上では「王へ覚醒する演技が素晴らしい」「幼い表情も心の中にいる黒いエイ政も凄かった」「吉沢亮の目の演技ガチで震えた」「涙が止まらない」と胸を揺さぶられたファンの声でにぎわっている。

 “月の秘密”に始まり、絶望の淵にいたエイ政に紫夏が投げかける言葉の数々は温もりにあふれ、彼女の最期の言葉は涙なしに聞けない。(編集部・石井百合子)

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