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全米俳優組合がストライキ決行 宣伝活動禁止、キャスト来日にも影響

スト決行を発表した全米映画俳優組合(現地時間13日撮影)
スト決行を発表した全米映画俳優組合(現地時間13日撮影) - Frazer Harrison / Getty Images

 ハリウッド最大の組合・全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)は現地時間13日、全米映画テレビ制作者協会(AMPTP)との交渉決裂を受け、ストライキの決行を発表した。俳優たちは、現地時間14日午前0時1分よりストに突入する。全米脚本家組合(WGA)とのダブルストは、1960年以来63年ぶりとなる。

【画像】週明け来日予定のトム・クルーズ

 俳優組合は、報酬の引き上げ、人工知能(AI)を通じた画像の不正使用に対する保護策、視聴者数に基づいたストリーミング報酬などを巡ってスタジオと交渉していたが、現地時間12日深夜の期限までに契約交渉がまとまらず。翌日早朝に行われた理事会で、スト突入が全会一致で決まった。

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 これにより、組合の俳優たちは映画・テレビ撮影の参加ができなくなるほか、インタビュー取材、映画のプレミア、SNS投稿、コミコンをはじめとするファンイベントなど、いかなる宣伝活動が禁止される。

 日本では、週明け17日にトム・クルーズが来日する映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のジャパンプレミア、8月2日にマーゴット・ロビーらが来日する映画『バービー』のジャパンプレミアが予定されているが、ストの影響で来日中止の可能性が高くなった。イベント実施について、配給の東和ピクチャーズ、ワーナー ブラザース ジャパンは現時点で情報発表していない。

 俳優組合のフラン・ドレシャー会長は、「私たちは強欲な企業の犠牲になっている」「今私たちが立ち上がらないと全員が危険に晒されることになる」と記者会見でコメントしている。(編集部・倉本拓弥)

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