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『インディ・ジョーンズ』元子役、キー・ホイ・クァンの現在がすごすぎる!

Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 大ヒットシリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の6月30日公開に先駆けて、シリーズ第2作『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』が5月26日の金曜ロードショー(日本テレビ系)で放送される。本作でインディの相棒ショート・ラウンドを演じたキー・ホイ・クァンは、今や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でオスカー受賞の注目俳優。今後も新作が続々控えている。

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 本年のアカデミー賞助演男優賞を『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で受賞。実に38年ぶりの、アジア系俳優による同賞受賞という快挙を成し遂げたキー・ホイ・クァン。この授賞式で同作の作品賞受賞が発表された時、クァンがプレゼンターのハリソン・フォードに駆け寄り、熱いハグを交わしたシーンは、二人が共演した『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)を思い出させる名シーンだった。

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キー・ホイ・クァン
Kevin Winter / Getty Images

 このハグが自然だったのも、二人が『インディ~』撮影中に仲良しになっていたから。クァンは、2022年のニューヨーク・タイムズのインタビューで、当時の体験を語っている。フォードは当時すでに『スター・ウォーズ』でスターになっていたのに、まったく飾らない素朴な人柄で、撮影で滞在中のホテルのプールの近くを歩いていた時、クァンに泳げるのかと聞き、彼が泳げないと答えると「じゃあ、教えてやるよ」と言って教えてくれたそう。クァンはこの体験を今でも鮮明に覚えているという。

 クァンは同作の後、大ヒット映画『グーニーズ』(1985)にも出演するが、その後の道のりは楽なものではなかった。もともと彼は1971年、ベトナムの中国系一家に生まれ、香港に移住したのち、1979年にアメリカに渡る。12歳から子役になり、大ヒット映画2作『インディ~』と『グーニーズ』に出演したが、当時はアジア系俳優の出演する機会は少なく、成長してからは一時、俳優業を休業し、スタッフ側へ。

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 アクションコレオグラファーのコリー・ユンに声を掛けられて、ブライアン・シンガー監督『X-メン』(2000)や、ジェット・リー主演『ザ・ワン』(2001)のスタントシーンにアシスタントとして参加。また、ウォン・カーウァイ監督『2046』(2004)には助監督として参加した。

キー・ホイ・クァン
Los Angeles Times via Getty Images

 もっとも、スタッフをしていた間にも、幸福な出来事はあった。それは、オスカー受賞スピーチで「私がここにいるのは、人生の全てである妻・エコーのおかげです。20年間、私に『いつかあなたの時代が来ます』と伝え続けてくれました」と語った、妻との出会い。二人が出会ったのは『2046』の撮影現場。エコーはこの作品に現場の通訳として参加していた。また、彼女が『エブリシング~』でも同じ役目で貢献したことを監督コンビがTwitterで感謝している。

 今やオスカー俳優となったクァンには、新作が続々。まず、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のデスティン・ダニエル・クレットン監督・製作総指揮のドラマ「アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記」が5月24日からDisney+で配信。本作には『エブリシング~』のミシェル・ヨーも出演、同作のステファニー・スーもゲスト出演する。

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 そして、トム・ヒドルストンが『アベンジャーズ』シリーズの人気キャラを演じる人気ドラマ「ロキ」のシーズン2にも出演が決定。彼が何の役を演じるのか楽しみだ。こちらは本年10月6日に全米配信。

 さらにクァンは『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ』シリーズの監督コンビ、アンソニー・ルッソジョー・ルッソが監督、ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のミリー・ボビー・ブラウンと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのクリス・プラットが共演する話題の映画『エレクトリック・ステイト(原題) / The Electric State』にも出演する。今後もクァンの快進撃は続いていきそうだ。(文・平沢薫)

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