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「相棒」亀山薫の変わらない直感力に驚嘆「薫すげぇ」「第六感」

薫ちゃんの直感力で事件解決!
薫ちゃんの直感力で事件解決! - (c)テレビ朝日・東映

 18日に放送されたドラマ「相棒season21」(テレビ朝日系・毎週水曜よる9時~)第13話「椿二輪」では、特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が遭遇した、“情熱の画家”牧村遼太郎の遺作「椿二輪」が切り裂かれた事件が、意外な真相にたどり着く物語が描かれた。二人のコンビネーションが話題になる中、薫の変わらない感覚の鋭さに、SNS上では「薫すげぇ」「第六感」という驚嘆の声も見られた。(以下、ネタバレを含みます)

【画像】ヘンテコなポーズを取る薫ちゃん

 椿が二輪描かれた絵画は、遼太郎が自身と愛人を描き、完成直後に心中したという因縁のある作品だった。美術界での遼太郎の評価が一躍上がったのもこの事件から。しかし、心中相手の愛人で女流画家の大宮あかね(花澄)は生き残っており、遼太郎の妻・智子(中山忍)は心中ではなく殺人事件で、「椿二輪」は自分との夫婦愛を描いた作品だと主張する。

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(c)テレビ朝日・東映

 絵を切り裂いた男は捕まるが、ダークウェブで依頼を受けただけだという。切り裂かれた絵がそのまま展示された展覧会は、ドラマチックな物語性から大盛況だった。

 雑誌に載った遼太郎のデッサンをたどって近所をめぐり、絵のモチーフになった椿を見つけた特命係だが、それは早咲きの品種で、あかねの証言と食い違う。あかねは実は愛人ではないのでは? では智子の言葉が正しいのか……。

 遼太郎のアトリエに「椿二輪」が入っていたはずの額縁だけが飾られており、右京は本物の絵が窃盗にあっていたことに気がつく。窃盗犯は、アトリエで遼太郎一人の遺体を発見していたが、「椿二輪」に魅了されてそれを盗み、殺人を疑われないよう黙っていたのだ。遼太郎は単なる自殺で、智子があかねを呼びよせて心中を偽装していた。遼太郎の才能を評価しない美術界を見返すためだったが、それを誰より信じられなかったのは智子だったのだ。

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(c)テレビ朝日・東映

 実は薫は、最初に「椿二輪」を見たときに「特に情熱は感じませんね」と言っており、右京はそれで展示作品の贋作の可能性に気づいたという。薫は、窃盗犯の家にあった本物に対しては「迫力が違う」と語っており、無意識に正しい価値を判別していたのだ。彼は過去にも、イカの微妙な味付けの差やキャビアの産地の違い、ワインやウイスキーの繊細な味や香りの違いを無自覚に言い当てていたことがあり、感覚の鋭さには定評があったが、芸術面でも同じような才能があったということだ。

 かつて二人は「君の舌は時として君自身より有能ですねえ」「褒めてないっすよね、それ」という会話を交わしていた。いま、右京の「芸術から程遠いがゆえの、自由な君の審美眼のおかげです」という言葉に「それは褒めてますか? けなしてますか?」と薫は返す。二人が変わっていないことが、何よりもほほえましい。(文・早川あゆみ)

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