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話題の東京五輪映画も!オンラインの仏映画祭開催

おうち時間を楽しもう!マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルのキービジュアル
おうち時間を楽しもう!マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルのキービジュアル

 フランス圏の新鋭監督にスポットを当てたオンライン映画祭「第12回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」(以下、MyFFF)が1月14日~2月14日(現地時間)に開催される。6日にラインナップが発表され、大阪アジアン映画祭で上映されて大きな話題を呼んだ東京2020オリンピックを舞台にした『ナディア・バタフライ』(2020)をはじめ、日本では長・短編26作品が配信される。

ナディア・バタフライ
舞台は東京オリンピック2020の『ナディア・バタフライ』

 コロナ禍で映画館は営業自粛および時短営業が求められ、欧米のミニシアター系作品の上映が厳しくなってしまった昨今、日の目を見る機会を失われていた作品がラインナップに並んだ。中でも注目は、同じくコロナ禍で開催が見送られ、レーベルだけが付与された2020年の第73回カンヌ国際映画祭選出作3本だ。

 それが前述した『ナディア・バタフライ』であり、狼男神話を再解釈したリュドヴィック・ブケルマゾラン・ブケルマ監督『テディ』(2020)、エリ・ワジュマン監督の社会派スリラー『パリ、夜の医者』(2020)。さらに同年のカンヌの新人監督を対象とした批評家週間部門に選ばれたクロエ・マズロ監督『アリスの空』(2020)も並び、フランス語圏の期待の星をチェックできる絶好の機会となっている。

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ハニー・シガー
長編コンペティション部門作品のゾエ・アジャーニ主演『ハニー・シガー 甘い香り』のポスター

 また仏女優イザベル・アジャーニの姪であるゾエ・アジャーニ主演『ハニー・シガー 甘い香り』(2020)、レティシア・カスタが禁断の愛に挑んだ『地平線の彼方』(2019)と話題作や、子供も楽しめるせりふなしのアニメーションを集めたキッズコーナーはYouTubeなどで無料配信と、おうち時間を家族で楽しんでほしいという趣向がなされている。

地平線の彼方
レティシア・カスタ主演『地平線の彼方』

 MyFFFはフランス映画の外国普及を促進する機関ユニフランスが主催し、フランス語圏で映画製作に取り組んでいる新鋭を世界に発信すべく2011年にスタート。日本語をはじめ10言語の字幕付きで世界同時配信され、世界中の観客との出会いの場を用意するだけでなく、コンペティション部門の国際審査員は毎回豪華映画人が務めており、新たな才能の発掘と育成を目的としている。 

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 今年の国際審査員は映画『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』(2019)でアカデミー賞音響賞を受賞したサウンドミキサーのミッチェル・コートレンツ、長編初監督作『トゥ・オブ・アス(英題) / TWO OF US』(2019)が第93回アカデミー賞国際長編映画賞のフランス代表に選ばれた在仏イタリア人のフィリッポ・メネゲッティ監督ら5人。また一般視聴者による観客賞も用意されている。(取材・文:中山治美)

第12回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルは現地時間1月14日~2月14日、オンラインで開催

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