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『君の名は。』『シン・ゴジラ』流行語大賞候補に

新海誠監督と庵野秀明監督(左は今年9月、右は今年7月に撮影)
新海誠監督と庵野秀明監督(左は今年9月、右は今年7月に撮影)

 「2016年ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語が17日に発表され、今年大ヒットを記録した日本映画『君の名は。』『シン・ゴジラ』の2作品のタイトルがノミネートされた。邦画のタイトルとしては『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)の「セカチュー」以来、12年ぶりのトップテン入りを目指す。

【写真】衝撃的なクライマックスも話題の『君の名は。』

 2014年の「ありのままで」(映画『アナと雪の女王』から)や「壁ドン」(映画『L・DK』から)など、映画の中から発生した言葉はトップテン入りを果たしている「ユーキャン新語・流行語大賞」だが、タイトルに限るとトップテンに選ばれるのは至難の技。それまでの「大賞・金賞・銀賞」を選ぶ制度が、1994年に「大賞・トップテン」を選ぶように変更されて以来、映画のタイトルがトップテン入りしたのは、1997年の大賞を獲得した『失楽園』、同年の『もののけ姫』、そして2004年の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の略語である「セカチュー」の3つだけだ(ちなみに2004年の大賞は北島康介選手がアテネオリンピックで言い放った「チョー気持ちいい」)。

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 しかし今年は、そんな狭き門であるトップテン入りも十分に狙えそうな大ヒット邦画のタイトルが2つも候補に上がった。新海誠監督の『君の名は。』は興行収入が歴代興収ランキング6位の『もののけ姫』(最終興収193億円)に迫っており、タイや台湾など世界でもヒット中。日本版『ゴジラ』シリーズとして約12年ぶりの新作であり、庵野秀明監督のもとに超豪華キャストが集結した『シン・ゴジラ』は、邦画実写作品としては『永遠の0』(2013)以来の80億円の大台を突破している。

 『君の名は。』と縁の深い言葉「聖地巡礼」も候補30語に選ばれており、「Godzilla」という言葉は松井秀喜選手の米メジャーリーグ挑戦が話題になった2002年に特別賞を受賞している。本当に様々な出来事・騒動があった2016年だが、今年は映画界からのランクインも期待できそうだ。(編集部・海江田宗)

「2016年ユーキャン新語・流行語大賞」候補30語は以下の通り(50音順)。
「アスリートファースト」「新しい判断」「歩きスマホ」「EU離脱」「AI」「おそ松さん」「神ってる」「君の名は。」「くまモン頑張れ絵」「ゲス不倫」「斎藤さんだぞ」「ジカ熱」「シン・ゴジラ」「SMAP解散」「聖地巡礼」「センテンススプリング」「タカマツペア」「都民ファースト」「トランプ現象」「パナマ文書」「びっくりぽん」「文春砲」「PPAP」「保育園落ちた日本死ね」「(僕の)アモーレ」「ポケモンGO」「マイナス金利」「民泊」「盛り土」「レガシー」

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