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死に祝福の歓声…本人が希望 トランスジェンダー女優、死後の性別はひとつと語っていた

家族や友人に囲まれながら息を引き取ったというアレクシス・アークエットさん(2012年撮影)
家族や友人に囲まれながら息を引き取ったというアレクシス・アークエットさん(2012年撮影) - Paul Archuleta / FilmMagic / Getty Images

 映画『ウェディング・シンガー』『ブルックリン最終出口』などで知られるトランスジェンダーの女優アレクシス・アークエットさんが亡くなったと、兄のリッチモンド・アークエットがFacebookで明かした。47歳だった。

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 アレクシスさんは、オスカー女優パトリシア・アークエットロザンナ・アークエットの弟ロバートとして生まれ、性転換をし名前をアレクシスに変えていた。映画『スクリーム』のデヴィッド・アークエットは弟にあたる。

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 アークエット姉弟はPeopleなどに声明を出し、アレクシスは素晴らしい芸術家だったが、そのキャリアは短命だったとコメント。「彼女が亡くなったからではなく、トランスジェンダー女性として、真の自分として生きようと決めたからです。トランスジェンダー俳優にオファーされる役が少ないにもかかわらず、彼女はステレオタイプ的で屈辱的な役は一切引き受けませんでした。彼女はトランスジェンダーが世間に理解され、受け入れられるよう戦ってきた先駆者です。トランスジェンダーであることが危険な世界で果敢に生きてきました。自分とは違う人間を受け入れることができない世界、理解できないがために暴力や敵意で対処する世界です」

 「アレクシスはわたしたちの兄弟ロバートとして誕生しました。生まれた瞬間から彼を愛していました。その後、彼はわたしたちにとって素晴らしい先生になったのです。アレクシスが女性へと変わっていったとき、わたしたちは寛容さを学びました。彼女は女性への道を進むと同時に、わたしたちに本当の愛とは何かを教えてくれたのです。彼女がトランスジェンダー女性として生きている姿を見て、真の勇気を知りました。そして、わたしたちは一つの真実を発見したのです。愛がすべてだと」と述べている。

 アレクシスさんは亡くなる前、死後の世界には性別は一つしかないと語っていたそう。家族や友人はデヴィッド・ボウイさんの楽曲「スターマン」をみんなで歌いながら見送り、彼女の希望により、息を引き取った瞬間、全員で祝福の歓声を上げたという。

 アークエット家は花を贈る代わりにLGBTQコミュニティーをサポートする団体への寄付を呼び掛けている。(澤田理沙)

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