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ジブリ最新作『コクリコ坂から』のCGはこうして作られた!手描きを大事にするジブリのCGに対する向き合い方

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ジブリならではのCG論に興味津々! 映画『コクリコ坂から』のCG制作担当者、三好紀彦氏
ジブリならではのCG論に興味津々! 映画『コクリコ坂から』のCG制作担当者、三好紀彦氏

 現在公開中のスタジオジブリ最新映画『コクリコ坂から』のCG制作担当者・三好紀彦氏によるCGメイキングセミナーが25日、デジタルハリウッド大学・秋葉原メインキャンパスにて行われ、スタジオジブリのCGに対する向き合い方など貴重な話の数々が披露された。

映画『コクリコ坂から』場面写真

 デジタルハリウッドの卒業生である三好氏は、2004年にスタジオジブリに入社。映画『ハウルの動く城』よりアニメーションCG制作にかかわってきた。三好氏はまず、ジブリのCGに対する基本的な向き合い方として「うちはCGをガンガン使うアニメーションの作り方はしておらず、目的を持って必要なところで使うことが多い。そして最終的には、CGの質感を極力避けるようにしています」と説明。その理由について「手描きを大事にするという考えと、作品の世界観に統一感を出すように気を付けているからです。CGをどこで使っているのか分からない、と言われるのが一番の褒め言葉ですね」と、何ともジブリらしい考え方を明かした。

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 そして実際に映画『コクリコ坂から』で使用された、丘の上にあるコクリコ荘が映し出されるシーンや、船が海を進むシーン、工場の煙突から煙が立ち上るシーンなどをモデルに、三好氏はCG制作の流れと手法を解説。「使用目的を明確にする」「手描きではできない表現を目指す」「作品の世界観を守る」「方式ではなく道具として使用する」など、ジブリで気を付けているというCG使用のルールを交えながら進む講義に、受講生たちは熱心に聞き入っていた。

 また三好氏はCG制作以外にも、番外編的にジブリでのエピソードも披露する。例えば作業部屋は窓がない作りのため、美術担当スタッフに壁に窓の絵を描いてもらったこと。東日本大震災後の計画停電を受け、PCを使用するスタッフは深夜作業を余儀なくされ大変だったことなど、ファンならずとも興味津々な内容の講義は、予定時間を大幅に過ぎて大盛況の内に幕を閉じた。(肥沼和之)

映画『コクリコ坂から』は全国公開中

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