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ナタリー・ポートマンが体当たり演技に挑んだ新作『ブラック・スワン』にヴェネチアが沸く!

第67回ヴェネチア国際映画祭

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相変わらず美しいナタリー
相変わらず美しいナタリー - Photo:Harumi Nakayama

 米女優ナタリー・ポートマン主演の映画『ブラック・スワン』(原題)が、現地時間1日、開催中の第67回ヴェネチア国際映画祭のオープニングフィルムとして、ワールドプレミア上映された。同作品は、2年前にミッキー・ローク主演映画『レスラー』で最高賞の金獅子賞を受賞した、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作。金獅子賞ウィナーの凱旋(がいせん)にヴェネチアが沸いた。

第67回ヴェネチア国際映画祭コンペ作品

 映画は、ニューヨーク・シティ・バレエ団のニナ(ナタリー)が演目「白鳥の湖」の主役に選ばれ、芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)から白鳥と黒鳥の一人二役を演じることを命じられる。しかし過保護な母親の元で育てられたニナには、妖艶(ようえん)でずる賢い黒鳥を演じるには何かが物足りない。完ぺきな演技を目指すためにニナは、自分を心身共に追い込んでいくというサスペンス。映画界に入る13歳までバレエを習っていたナタリーが吹き替えなしの見事なダンスシーンを披露していることに加え、そのダンスシーンの振付を担当したニューヨーク・シティ・バレエのダンサーで俳優のベンジャミン・ミルピエと本作をきっかけに交際に発展したことでも話題。今回の二人そろってヴェネチア入りしたが、微妙な距離を取り、2ショットになることは避けていた。

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 公式上映前に行われた記者会見でナタリーは、「クランクインの6か月前から集中トレーニングに入り、1日5時間のバレエレッスンに加えてスイミングも行いました。そして、2、3か月前からは実際のダンスの振付を習い始めたんです。それは非常に厳しいものでした」とハードな役づくりを振り返った。

 また劇中ではニナが、トーマスから自身の邪悪な部分を見つめる「宿題」として自慰行為をするように命令されて素直に実行するほか、ライバル役のミラ・クニスに誘惑されてレズビアンシーンに及び、恍惚(こうこつ)の表情を浮かべるなど、ナタリーの今までのイメージを覆すような大胆シーンに挑んでいる。そのシーンに記者から質問が飛ぶと、「最初にこの企画を聞いたのは8年前。自慰行為があると聞いて興味深いと思ったわ。なぜならこの映画は、さまざまな方法でアーティストのエゴの探究やナルシシストな部分や反発を表現していると思ったから」とナタリーは優等生発言で切り返した。

 すると、隣にいたアロノフスキー監督がすさかず「僕の記憶とはちょっと違うな。セックスシーンがあると話したら、君は『Why?』って言ったじゃないか(笑)」と突っ込み、ナタリーも思わず「それが真実です……」と小声でつぶやき、苦笑いを浮かべていた。(取材・文:中山治美)

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