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ウィレム・デフォー、たった一度の爆笑でデビュー作をクビになった過去を語る!

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笑ったらクビ!ウィレム・デフォー
笑ったらクビ!ウィレム・デフォー - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『プラトーン』『スパイダーマン』などで知られるウィレム・デフォーが、出演するホラー映画『Daybreakers』(原題)について語ってくれた。本作はデビュー作映画『アンデッド』でホラーファンをうならせたピーター&マイケル・スピエリッグ兄弟によるハリウッド進出作。近未来を舞台に、バンパイアと人類の戦いを描く。

 「彼らは双子なんだけど、個性はまったく違うんだ。撮影も分担していて、アクションシーンを第2班が撮影しているときに、一人がそれに加わり、もう一人は別のシーンを撮影していたり」と双子兄弟の器用な撮影現場を回想する。ちなみに撮影中苦労したことは映画のトーンを見つけることで、「科学やバンパイアの神話、血しぶきのシーンもあれば、コメディー・シーンもある。これだけたくさんの要素があると観客は困惑してしまうんだ。だから役者自身が映画のトーンを理解して、それに一貫性を持たせる演技をしなければならないんだ」と演技派らしいコメントをくれた。

 そんな演技派のデフォーだが、デビュー作映画『天国の門』では、出演場面が編集によってカットされてしまうという不幸な目にあった。「照明の準備にすごく時間がかかった日があった。仕方なく僕ら俳優たちは座って待っていたんだ。そんなとき、僕の横にいた女性がジョークを言って、それに大声で笑ってしまったんだ。その途端、周りが一気に静かになって、緊張感が走ったんだ。そしてマイケル・チミノ監督に『出て行け!』と怒鳴られてね……。そのままクビになって、さらに出演したシーンはカットされたのさ。今ではいい教訓になったと思っているけど、映画業界は何て恐ろしい場所なんだとビビッたね!」とその理由を教えてくれた。

 映画では、悪役やアクの強いキャラクターを演じているデフォーだが、普段はとても陽気で話しやすい人物だった。次回作は、ジュリアン・シュナーベル監督の映画『Miral』(原題)や妻ジアダ・コラグランデが監督に挑戦する映画『A Woman』(原題)の予定だ。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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