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生まれた瞬間に85歳!鬼才デヴィッド・フィンチャー、ブラピ主演の新作語る

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鬼才監督デヴィッド・フィンチャー
鬼才監督デヴィッド・フィンチャー - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『セブン』『ゾディアック』の鬼才監督デヴィッド・フィンチャーが、ニューヨークのアップル・ストアで開かれたイベントで、新作映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』について語った。本作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説を基に映画化した作品で、第一次世界大戦から21世紀に至るまでのニューオリンズを舞台に、80代の男性として誕生し、それから徐々に若返っていく運命をたどるベンジャミン・バトンを描いた物語。

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

 どういった経緯でこの映画の監督をすることになったのだろうか? 「1992年くらいに、この原作のアニメ用に準備された脚本を読んだことがあったんだ。それはスティーヴン・スピルバーグ監督が企画していた映画の一つだったらしいが、結局は企画倒れで終わってしまった。その後1999年にスパイク・ジョーンズ監督がこの映画の監督に抜てきされた。だが、彼も監督を降りてしまったんだよね。それから配給会社は脚本家のエリック・ロスにリライトさせ、プロデューサーのフランク・マーシャルとキャスリーン・ケネディをわたしに紹介してくれたんだ。だけどこのときもうまくいかず、彼らはほかの監督を雇ってしまったんだよ(笑)。ところが、それから1年くらいしたころに、エリックが混乱していた制作状況を理由に、再びわたしに監督の依頼をしてきたんだ」とまさに数奇な運命を経ての制作であったことを明かした。

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 ベンジャミンという奇妙な男の人生を描く中で、劇中ではいくつのベンジャミンを見ることができるのだろうか? 「ブラッド・ピットが、85歳から20歳くらいまでを3体の違う体で演じ、中にはブラッドの顔だけの演技もあるんだ。それから子役の12歳、7歳、5歳、3歳があるね(笑)。そして、ブラッド自身の体も含めたら全部で9体の違う体があるわけだ(笑)」と明かしてくれてた。

 本作はアメリカでは今年のクリスマスシーズンに公開される。フィンチャー監督が明かした何体ものベンジャミンという表現が明らかになるのは、まだ先の話になるだろう。なお日本公開は来年2月の予定だ。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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