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スパイダーマン、2022年以降はどうなる?シリーズの未来を大胆予想

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 映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022年1月7日全国公開)まで残り約1か月。スパイダーマンの宿敵ヴェノムが活躍する『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(12月3日全国公開)も控える中、スパイダーマンが2022年以降どのような道を辿るのか気になるファンも多いはず。すでに判明している情報を整理しつつ、シリーズの未来を大胆予想してみました。(編集部・倉本拓弥)

※本記事は過去のマーベル作品のネタバレを一部含みます。

MCU版三部作は完結 世代交代の可能性?

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で一旦完結

 スパイダーマンの映画化権を持つ米ソニー・ピクチャーズは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を展開するディズニー傘下のマーベル・スタジオと共同で、トム・ホランド主演の新たなシリーズを構築してきました。スパイダーマンは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でMCUデビューを果たし、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)と単独映画が公開。マーベルヒーローが集結した『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)にも登場しています。

 2019年には、スパイダーマンのMCU残留を巡るディズニーとソニーの契約交渉が決裂するという予期せぬことが起こりました。協力関係が途切れ、スパイダーマンがMCU離脱かと思われましたが、主演のトムが両社の重役に再度交渉の席に戻るよう働きかけたことが功を奏し、新たな契約が結ばれる形で騒動は収束。最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が製作される運びとなりました。

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マイルスとの共演もアリ?

 主演のトムは、最新作をもってマーベル/ソニーとの契約が満了となります。本人も今年10月、 Entertainment Weekly で最新作を「シリーズ3部作の完結編。終わりが来たように感じた」と表現しており、MCU版スパイダーマンの物語に一旦ピリオドが打たれることは間違いないでしょう。『スパイダーマン』は両社の人気コンテンツであるため、プロデューサーのエイミー・パスカル「トム抜きで『スパイダーマン』映画は作れない」とGQのインタビューで語っていますが、トムは「前に進む時期なのかもしれない。僕が30歳を過ぎてもスパイダーマンを演じていたら、間違っていることをしていると思う」と慎重な姿勢。さらに、『スパイダーマン:スパイダーバース』にも登場した少年マイルス・モラレスを描く映画を製作することが、シリーズにおいて適切な選択になるとも語っており、マイルス主役の新シリーズを製作する形で世代交代が行われる可能性も考えられます。

マルチバース誕生がスパイダーマンに与えるもの

歴代ヴィランと戦うことになるスパイダーマン

 スパイダーマンが活躍するMCUは、現在展開中のフェーズ4で大きな変化を迎えようとしています。長らく噂されていた、マルチバースの導入です。多元宇宙論という言葉でも表現できるマルチバースですが、簡単に説明すると無数にある並行世界=パラレルワールドのこと。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、 ディズニーのポッドキャスト番組「D23 Inside Disney」でマルチバースに関する戦略会議を行ったと明かしており、MCUにおいて重要な要素になることは間違いありません。

 MCUにおけるマルチバースは、ディズニープラスの実写ドラマシリーズ「ロキ」の最終話で、タイムラインが分岐したことで誕生。続くアニメーションシリーズ「ホワット・イフ...?」では、マルチバースを巧みに生かした構成で「もしもヒーロー&ヴィランが~だったら?」という異色のストーリーが語られました。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』はMCU映画で本格的にマルチバースを導入する作品で、主人公ピーター・パーカーが別のユニバースから襲来した、グリーンゴブリン、ドック・オク、エレクトロら複数のヴィランと対峙することになります。

MCUとソニーのユニバースが繋がる可能性は?

 マルチバースの影響を受けると、スパイダーマンはMCU以外のユニバースにも行くことが可能になります。つまり、映画化権を持っているソニーが企画する独自のユニバースにも属することができるのです。ファイギ社長は、スパイダーマンのMCU残留が決定した際の声明で「シネマティック・ユニバースを横断するスーパーパワーを備えた唯一のヒーロー」と明言。SPE(ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント)コロンビア・ピクチャーズ代表のサンフォード・パニッチは、スパイダーマンがソニーのマーベル映画に登場する計画が存在するとVarietyに明かしており、『ノー・ウェイ・ホーム』後はMCUから別のユニバースに移動したり、複数のユニバースを往来するなど、さまざまな択肢が考えられます。

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スパイダーマン合流の可能性?ソニー独自のユニバース「SSU」

ソニーのスパイダーマン・ユニバースも拡大!

 米ソニー・ピクチャーズは、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を筆頭に、『モービウス』(2022年1月28日全米公開)、『クレイヴン・ザ・ハンター(原題) / Kraven the Hunter』(2023年1月13日全米公開)とスパイダーマンの宿敵を描く新作映画を準備しています。これまで、ソニー製作のマーベル映画はソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(SPUMC)として括られていましたが、今年8月にラスベガスで開催されたシネマコン(映画館主向けのコンベンション)にて、名称がソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)に変更されたことが発表されたのです。

 大きく変化したのは、名称にスパイダーマンが含まれたこと。ソニーのマーベル映画は、彼に関連するキャラクターを実写化したものばかりですが、肝心の本人は一度も登場していません。ソニーがあえてSSUと名付けた狙いは、パニッチ代表が明かした、ソニーのマーベル映画へのスパイダーマン合流計画を実現させるためだと考えられます。今後ジャックポット、マダム・ウェブ、スパイダーウーマン、シルクといったキャラクターの単独映画も予定されており、MCUと肩を並べる新たなユニバースとして期待されています。

 マルチバースの出現によって、可能性が無限に広がる『スパイダーマン』シリーズ。現地時間11月16日にアメリカ・ロサンゼルスで行われた『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』新予告編の上映イベントで、トムは現時点で判明している作品内容は「氷山の一角でしかない」と意味深な発言をしており、シリーズの行方を左右する重大なサプライズが待ち受けていることも考えられます。MCUで新たな一歩を踏み出すのか、それとも他のユニバースへと旅立ってしまうのか。1か月後、ピーター・パーカーが歩む道が明かされます。

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