第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門16作品紹介(2/3)

第69回ベルリン国際映画祭

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『ザ・グラウンド・ベニース・マイ・フィート(英題) / The Ground beneath My Feet』

The Ground beneath My Feet
(C)Juhani Zebra / Novotnyfilm

製作国:オーストリア
監督:マリー・クロイツェル
キャスト:ヴァレリー・パフナーマヴィー・ヘルビガー

【ストーリー】 まだ30歳にも満たないビジネスコンサルタントのローラは、やり手として冷徹に利益を優先するあまり、私生活はおざなりだった。だが、精神疾患のある姉コニーが自殺未遂をしたことで、ローラは彼女に再び関わることになる。

【ここに注目】 脚本家としても活躍するオーストリアのマリー・クロイツァー監督がメガホンをとり、仕事最優先で私生活を顧みない主人公ローラの姿を描く人間ドラマ。『エゴン・シーレ 死と乙女』のヴァレリー・パフナーが等身大のヒロインを熱演し、仕事一辺倒で生きてきたものの、あることをきっかけに彼女の知られざる過去が明るみに出る様子を映し出す。各国で絶賛されたドイツ映画『ありがとう、トニ・エルドマン』を彷彿させる物語が、観客の心をつかむ確率は高い。

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『エリサ・アンド・マルセラ(英題) / Elisa & Marcela』

Elisa & Marcela
(C)Netflix

製作国:スペイン
監督:イザベル・コイシェ
キャスト:ナタリア・デ・モリーナグレタ・フェルナンデス

【ストーリー】 恋に落ちた2人の女性、エリサとマルセラ。1901年、エリサは15年もの間、密かに愛を育んできたマルセラと結婚するために、マリオと改名し、法的に男性となる。

【ここに注目】 スペイン初の同性婚を題材にした伝記ロマンス。『死ぬまでにしたい10のこと』『エレジー』のイザベル・コイシェ監督がメガホンをとり、レスビアンカップルのエリサ・サンチェス・ロリガマルセラ・ガルシア・イベアスがたどった実話を描いた。エリサを『フード・アンド・シェルター(英題) / Food and Shelter』でゴヤ賞主演女優賞を受賞したナタリア・デ・モリーナが、マルセラを『禁じられた二人』のグレタ・フェルナンデスがそれぞれ演じている。

『ザ・ゴールデン・グローブ(英題) / The Golden Glove』

製作国:ドイツ、フランス
監督:ファティ・アキン
キャスト:ヨナス・ダスラーハーク・ボーム

【ストーリー】 1970年代、ドイツの港町ハンブルク。警備員として生計を立てる、地味で目立たない存在のフリッツ・ホンカは、非番になると、酔っ払いや娼婦たちが集まる地元のバーに通い、狙いを定めた孤独な女性に近づくのだった。

【ここに注目】 ベルリン、カンヌ、ベネチアの世界三代映画祭すべてで賞を獲得しているドイツの名匠、ファティ・アキン監督が放つクライムサスペンス。ハインツ・ストランク原作の同名ベストセラー小説を基に、1970年代にドイツに実在した連続殺人鬼フリッツ・ホンカの真の姿に迫る。『コーヒーをめぐる冒険』のマルク・ホーゼマンや、『僕たちは希望という名の列車に乗った』のヨナス・ダスラーら実力派俳優たちが共演。地元ドイツでの快進撃なるか。

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『ゴッド・エグジスツ・ハー・ネーム・イズ・ペトルニジャ(英題) / God Exists, Her Name is Petrunija』

God Exists, Her Name is Petrunija
(C)sistersandbrothermitevski

製作国:マケドニア、ベルギー、スロベニア、クロアチア、フランス
監督:テオナ・ストゥルガー・ミテフスカ
キャスト:ゾリカ・ヌシェバラビナ・ミテフスカ

【ストーリー】 公現祭の時期、マケドニアの各地では毎年、聖職者が水に投げ入れた十字架を拾うため、男たちが水に入る行事が行われる。その十字架を手にした者は地元のヒーローのように扱われるが、ある年、女性が飛び入り参加し、十字架を手にしてしまう。

【ここに注目】 『ティトフ・ヴェレスに生まれて』などで知られるマケドニアの女性監督、テオナ・ ストゥルガー・ミテフスカが手がけた社会派ドラマ。男性のみが参加する儀式で偶然勝者になるものの、女性ゆえにその権利を認められないヒロインを取り巻く試練を描き出す。新星ゾリカ・ヌシェバや、『ティトフ・ヴェレスに生まれて』でも監督と組んだラビナ・ミテフスカらが出演。社会派作品に重点が置かれる本映画祭において、最高賞の金熊賞に最も近い作品と言えそう。

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『ザ・カインドネス・オブ・ストレンジャーズ(原題) / The Kindness of Strangers』

The Kindness of Strangers
(C)Per Arnesen

製作国:デンマーク、カナダ、スウェーデン、ドイツ、フランス
監督:ロネ・シェルフィグ
キャスト:ゾーイ・カザンタハール・ラヒム

【ストーリー】 警官のDV夫を持つクララ、シャイな看護師のアリス、無職の青年ジェフ、正義感は強いが自尊心は低い弁護士のジョン、ロシア系移民の孫でレストランオーナーのティモフェイ、元詐欺師で今はレストランマネージャーのマーク……彼らの人生が交錯する。

【ここに注目】 ニューヨークのロシア料理店を舞台にした群像劇で、ゾーイ・カザン、タハール・ラヒム、アンドレア・ライズブロージェイ・バルシェルビル・ナイケイレブ・ランドリー・ジョーンズといった人気キャストが豪華競演を果たした。『17歳の肖像』『ワン・デイ 23年のラブストーリー』のロネ・シェルフィグが監督・脚本を務め、今年のベルリン国際映画祭のオープニング作品に選出されている。

『ア・テール・オブ・スリー・シスターズ(英題) / A Tale of Three Sisters』

A Tale of Three Sisters
(C)Emre Erkmen

製作国:トルコ、ドイツ、オランダ、ギリシャ
監督:エミン・アルペール
キャスト:ジェムレ・エブスコワエチェ・ユクセル

【ストーリー】 1980年代、トルコ・中央アナトリア地方の貧しく小さな村で生まれたレイハン、ヌルハン、ハッヴァの三姉妹は、都会の裕福な家に養女として送り出される。だが、三姉妹はさまざまな理由から養父母とうまくいかず、村に戻されてしまう。

【ここに注目】 「アブルーカ(原題) / Abluka」が第72回ベネチア国際映画祭コンペティション部門審査員特別賞に輝いた、トルコの俊英エミン・アルペール監督が放つヒューマンドラマ。1980年代のトルコを舞台に、子を産む道具として都会に出された三姉妹がたどる数奇な運命を映し出す。本映画祭では、「テペニン・アルディ(原題) / Tepenin Ardi」がカリガリ映画賞に輝いており、コンペティション部門でも確実に賞を狙える射程内にいると言えそう。

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