第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門16作品紹介

第69回ベルリン国際映画祭

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第68回ベルリン国際映画祭

 2月7~17日(現地時間)に開催される第69回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門16作品(※上映中止のため急きょ変更)を紹介(コンペティション外を除く)。今年の審査委員長は、『イングリッシュ・ペイシェント』『ショコラ』などのフランス人女優ジュリエット・ビノシュ。日本でも高い人気を誇る、フランス人監督フランソワ・オゾンやスペイン人女性監督イザベル・コイシェの最新作など、今回もヨーロッパを中心に世界25か国から注目の作品がエントリー。栄えある金熊賞の行方はいかに!(文:岩永めぐみ/平野敦子/本間綾香/編集部 浅野麗)

※中国の巨匠チャン・イーモウ監督作が急きょ上映中止となりました。

第69回ベルリン国際映画祭関連ニュースはこちら>

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『ザ・グラウンド・ベニース・マイ・フィート(英題) / The Ground beneath My Feet』

The Ground beneath My Feet
(C)Juhani Zebra / Novotnyfilm

製作国:オーストリア
監督:マリー・クロイツェル
キャスト:ヴァレリー・パフナーマヴィー・ヘルビガー

【ストーリー】 まだ30歳にも満たないビジネスコンサルタントのローラは、やり手として冷徹に利益を優先するあまり、私生活はおざなりだった。だが、精神疾患のある姉コニーが自殺未遂をしたことで、ローラは彼女に再び関わることになる。

【ここに注目】 脚本家としても活躍するオーストリアのマリー・クロイツァー監督がメガホンをとり、仕事最優先で私生活を顧みない主人公ローラの姿を描く人間ドラマ。『エゴン・シーレ 死と乙女』のヴァレリー・パフナーが等身大のヒロインを熱演し、仕事一辺倒で生きてきたものの、あることをきっかけに彼女の知られざる過去が明るみに出る様子を映し出す。各国で絶賛されたドイツ映画『ありがとう、トニ・エルドマン』を彷彿させる物語が、観客の心をつかむ確率は高い。

『ソー・ロング・マイ・サン(英題) / So Long, My Son』

So Long, My Son
(C)Li Tienan / Dongchun Films

製作国:中国
監督:ワン・シャオシュアイ
キャスト:ワン・ジンチュンヨン・メイ

【ストーリー】 改革開放とその後に訪れる激動の波……1980年代から現代までの中国を舞台に、2組の夫婦が直面するさまざまな変化、受け入れざるを得ない運命を描く。

【ここに注目】 『我らが愛にゆれる時』で、第58回ベルリン国際映画祭の銀熊賞(脚本賞)を受賞したワン・シャオシュアイ監督。新作は、中国社会の変遷とその中で生きる人々を描いた人間ドラマで、シャオシュアイ監督がアー・メイと共同で脚本を執筆した。第64回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した『薄氷の殺人』のワン・ジンチュンや、『二重生活』のチー・シーらが出演している。

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『エリサ・アンド・マルセラ(英題) / Elisa & Marcela』

Elisa & Marcela
(C)Netflix

製作国:スペイン
監督:イザベル・コイシェ
キャスト:ナタリア・デ・モリーナグレタ・フェルナンデス

【ストーリー】 恋に落ちた2人の女性、エリサとマルセラ。1901年、エリサは15年もの間、密かに愛を育んできたマルセラと結婚するために、マリオと改名し、法的に男性となる。

【ここに注目】 スペイン初の同性婚を題材にした伝記ロマンス。『死ぬまでにしたい10のこと』『エレジー』のイザベル・コイシェ監督がメガホンをとり、レスビアンカップルのエリサ・サンチェス・ロリガマルセラ・ガルシア・イベアスがたどった実話を描いた。エリサを『フード・アンド・シェルター(英題) / Food and Shelter』でゴヤ賞主演女優賞を受賞したナタリア・デ・モリーナが、マルセラを『禁じられた二人』のグレタ・フェルナンデスがそれぞれ演じている。

『ザ・ゴールデン・グローブ(英題) / The Golden Glove』

製作国:ドイツ、フランス
監督:ファティ・アキン
キャスト:ヨナス・ダスラーハーク・ボーム

【ストーリー】 1970年代、ドイツの港町ハンブルク。警備員として生計を立てる、地味で目立たない存在のフリッツ・ホンカは、非番になると、酔っ払いや娼婦たちが集まる地元のバーに通い、狙いを定めた孤独な女性に近づくのだった。

【ここに注目】 ベルリン、カンヌ、ベネチアの世界三代映画祭すべてで賞を獲得しているドイツの名匠、ファティ・アキン監督が放つクライムサスペンス。ハインツ・ストランク原作の同名ベストセラー小説を基に、1970年代にドイツに実在した連続殺人鬼フリッツ・ホンカの真の姿に迫る。『コーヒーをめぐる冒険』のマルク・ホーゼマンや、『僕たちは希望という名の列車に乗った』のヨナス・ダスラーら実力派俳優たちが共演。地元ドイツでの快進撃なるか。

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『ゴッド・エグジスツ・ハー・ネーム・イズ・ペトルニジャ(英題) / God Exists, Her Name is Petrunija』

God Exists, Her Name is Petrunija
(C)sistersandbrothermitevski

製作国:マケドニア、ベルギー、スロベニア、クロアチア、フランス
監督:テオナ・ストゥルガー・ミテフスカ
キャスト:ゾリカ・ヌシェバラビナ・ミテフスカ

【ストーリー】 公現祭の時期、マケドニアの各地では毎年、聖職者が水に投げ入れた十字架を拾うため、男たちが水に入る行事が行われる。その十字架を手にした者は地元のヒーローのように扱われるが、ある年、女性が飛び入り参加し、十字架を手にしてしまう。

【ここに注目】 『ティトフ・ヴェレスに生まれて』などで知られるマケドニアの女性監督、テオナ・ ストゥルガー・ミテフスカが手がけた社会派ドラマ。男性のみが参加する儀式で偶然勝者になるものの、女性ゆえにその権利を認められないヒロインを取り巻く試練を描き出す。新星ゾリカ・ヌシェバや、『ティトフ・ヴェレスに生まれて』でも監督と組んだラビナ・ミテフスカらが出演。社会派作品に重点が置かれる本映画祭において、最高賞の金熊賞に最も近い作品と言えそう。

『バイ・ザ・グレース・オブ・ゴッド(英題) / By the Grace of God』

製作国:フランス
監督:フランソワ・オゾン
キャスト:メルヴィル・プポードゥニ・メノーシェ

【ストーリー】 フランス、リヨン。妻子と暮らすアレクサンドルは、少年時代に自身を虐待した神父が、儀式の際、未だに子供を伴っていることを知る。アレクサンドルは神父の被害者であるほかの二人と共に、被害者たちの「言葉の解放」のために戦うことを決める。

【ここに注目】 三大国際映画祭の常連であるフランソワ・オゾン監督の新作は、実際に起きた聖職者による児童への性虐待事件を基にしたシリアスなドラマ。1980年代から90年代にかけて性被害を受け、被害者団体を立ち上げた人物がモデルになっている。『ぼくを葬る(おくる)』『ムースの隠遁』といったオゾン作品に出演するメルヴィル・プポーが主演し、ドゥニ・メノーシェ、スワン・アルローなど注目のフランス人俳優らが共演する。

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