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デジタル3D映画

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デジタル3D映画

 2010年に入り、テレビでも雑誌でも盛んに取り上げられている3D映画。映画がサイレントからトーキーへ。モノクロからカラーになったのが大革命とすれば、2010年のデジタル3D映画はそれに次ぐ大革命と言われます。「3Dは邪道だよ」なんて言っている皆さん、3Dは以前のようなモノではないのですよ。
ブームではなく、本格的に普及へ!?

 今までにも3D映画ブームはあったが、現在は家電業界、テレビ業界、映画業界共に、ブームではなく「デジタル3D」本格普及を狙っている。映画だけが盛り上がっているのではなく、来月開幕するバンクーバー冬季オリンピックや南アフリカのワールドカップではデジタル3Dの撮影もされるそう。

 この「デジタル3D祭り」の震源地はアメリカ。3D専門チャンネルの設立準備に、映画でも先を行っている。アメリカでは、数年前からテレビはデジタル放送へ変わり、映画館もデジタル化が急速に進んでいた。

 日本同様、アメリカ映画界もDVDの普及で映画館への客足が減り「映画館でしか味わえない迫力・スリル・ビジュアルを駆使した映画作りに取り組もう」と協力し合ったが、それでは一過性のブームに過ぎない。「3Dだから」では客が呼べないのだ。客を呼ぶには、2Dでもヒットする映画が3D映画になるということ、つまり、「いいストーリー」そして「映画としてのクオリティー」も高くなければならないのだ。

(C) Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.
ジョニデも3Dで!『アリス・イン・ワンダーランド』(4月17日公開)

二番じゃダメなんですか? ……ダメなんです! 新3D映画の先駆者

 『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が12年ぶりにメガホンを取った最新作『アバター』。「観るのではない。そこにいるのだ。」のキャッチコピー通り、圧倒的なビジュアルと人間の自然破壊をテーマにしたストーリーで、自身が監督した『タイタニック』の記録を抜き、歴代興行収入1位となった。

 キャメロン監督の「トップに賭ける思い」は若いころからあったようで、大学時代に物理学を専攻していたキャメロン監督は「ボクの数学能力ではトップにはなれない」と、英文学に学部転移したとか。

 ないなら作れ! ということで『アバター』製作のために開発した3Dカメラ。これも、技術の進歩を待って開発されたそう。キャメロン監督いわく「映画は新時代に突入した」。確かにそうだが、それは世界をマーケットにしているハリウッドだからでしょう? 各国は莫大(ばくだい)な製作費のかかるデジタル3D映画の波に乗れるだろうか?

 

写真:高野広美 / シネマトゥデイ
『タイタニック 3D』をお楽しみに!

世界初フルCGアニメが3Dになって再登場

 製作費のかかる3D映画。ハリウッドの3D映画と日本の3D映画の差は開くのでは……。しかし、日本にも一筋の光が! キャメロン監督いわく「フルCGで製作されたアニメーションは、簡単に3Dアニメにすることができるんだ。莫大(ばくだい)な追加費用もいらないから、過去に大ヒットしたフルCGアニメは今後3D版としてたくさん出てくると思うよ」。

 その言葉通り、ピクサー製作の世界初フルCGアニメ『トイ・ストーリー』『トイ・ストーリー2』が3D版で2月6日から期間限定上映されることに。夏には『トイ・ストーリー3』が公開予定で、ディズニー/ピクサーの3D快進撃がここから始まる。

 劇場は何千万円もの負担をしてデジタル3D映画対応へと変更、お客は普段よりちょっと高めの入場料を支払う、それでも「観たい!」と思わせるデジタル3D映画を作り続けていくことが、映画業界の新しい道になりそうだ。だからといって、ホラーやアクション、スペクタクル映画だけが増えても困るけどね。

(C) 2008 WALT DISNEY PICTURES / PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
7月公開『トイ・ストーリー3』

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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