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『アーサーとミニモイの不思議な国』

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ アーサーとミニモイの不思議な国

週末に公開される話題の映画の中から、気になる映画をご紹介します。今週は、9月22日に公開される、リュック・ベッソン監督最新作『アーサーとミニモイの不思議な国』。3部作の第1弾で、最新の映像技術を使ったファンタジー大作。 “ファンタジー小説の映画化3部作もの”の仲間です。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『ライラの冒険』シリーズ、『エラゴン』シリーズの 製作費、興行成績、スタッフ、キャストを分析し、『アーサーとミニモイの不思議な国』が『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどに続く大ヒット作になるかどうかを占います!

すべては『ロード・オブ・ザ・リング』から始まった

 “ファンタジー小説の映画化3部作もの”という位置付けは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズから始まりました。2001年から2003年にかけて公開された本シリーズは、当時無名だったピーター・ジャクソンが監督を務め、キャストは主人公のイライジャ・ウッドとリヴ・タイラー以外はほぼ無名の俳優ばかり。一見するとヒットの要因はまったく見当たりませんが、撮影期間15か月、総製作費約340億円もの超大作。最新のCGが駆使され、見たこともない怪物や迫力の戦闘シーンが映像化され、観客を魅了しました。


 そして、原作は全世界で1億冊を売り上げたJ・R・R・トールキンのベストセラー小説。1954年に出版していらい、多くの映画人が映画化を試みましたが、1度も成功しなかったというファンタジー小説の金字塔です。何でもトールキン自身が映画化には乗り気ではなく、特にディズニーの関与を一切拒否していて、「ディズニーがかかわるのなら映画化の権利は譲らない!」と公言していたというのは有名な話。


 そんな中、原作の大ファンだというジャクソン監督の熱心な説得のかいもあって、無事映画化することに成功。シリーズすべての全世界での興行成績は約3,480億円を稼ぎ出し、歴代1位を記録しました。作品自体の評価も高く、アカデミー賞ではシリーズを通して作品賞、監督賞を含む、合計17個のオスカー像を会得しました。特にシリーズ最終章である『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』では、11部門にノミネートされ、そのすべてを受賞するという快挙を成し遂げました!


 これらの成果から、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズが成功したセオリーは4つあり、“ベストセラーとなったファンタジー小説の映画化であること” “製作費が巨額であること” “最新の技術が駆使されていること” “主人公の俳優は無名であれ”などが挙げられます。

 
ふふふ、わたしが監督しました。そして裸足が好きです。
“ロード”のスタッフが『ライラの冒険』で自らの伝説に挑む!

 『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを製作したことで、一気に知名度を高めた製作会社といえば“ニュー・ライン・シネマ”。そんな彼らが再び“ファンタジー小説の映画化3部作物”を手掛けることになり、自らが作った伝説に挑むことになりました。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ同様、イギリスのベストセラー小説を映画化。フィリップ・プルマン原作の「ライラの冒険」3部作は、全世界で約1400万部も売り上げているファンタジー巨編です。


 アメリカでは2007年12月7日に公開を予定していて、日本では翌年の3月1日の公開が決まっています。3部作を一気に撮影した『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズとは違い、1作品ずつ撮影している本シリーズ。第1弾の製作費は約180億円で、計算によると『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズよりも製作費が多いことになり、製作会社の気合いの入れようが感じられます。


 そしてスタッフとキャストは、主人公の少女を無名の新人、ダコタ・ブルー・リチャーズちゃんがふんします。そして脇を固めるのは、ダニエル・クレイグ、ニコール・キッドマンら人気と実力を兼ね備えたベテラン勢。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズが成功したセオリーを十分に備え、大注目されています。

 
(C) MMVI NEW LINE PRODUCTION,Inc. All Rights Reserved.
またまた伝説を作っちゃうかも。
『アーサーとミニモイの不思議な国』が仲間入り!

 そして今回、“ファンタジー小説の映画化3部作もの”に新たな仲間が加わります。それがリュック・ベッソン監督初の3Dアニメーションとなる『アーサーとミニモイの不思議な国』。この作品も、ベストセラー小説の映画化で、何と原作者はベッソン監督本人。フランスで約100万部を売り上げ、世界34か国で翻訳されています。シリーズ1作目となる本作の製作費は約80億円と、前出の3作品に比べるとケタが少ないのは仕方がないのですが……、一般的に考えると十分超大作です。


 実写とアニメが融合した作品なので、キャストに関しては『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズと比べようがありませんが、最新技術を駆使している点では、同じといえます。今回注目されているのは“3Dライブアクション”という新しい手法。CGIのスペシャリスト集団“BUF”が作り出した、3Dと模型を組み合わせるという技術によって、よりリアルな映像世界を作り上げるという画期的な手法です。


 ということで、成功のセオリーを3つはクリアしている本作。一体『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに匹敵するファンタジー3部作となっているのかどうか? ……それはあなた自身が劇場で確かめてください!

(C) 2006 EUROPACORP - AVALANCHE PRODUCTIONS - APIPOULAI PROD
僕が3Dアニメ化しちゃうんだぞ~!
文・構成:シネマトゥデイ編集部

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