ADVERTISEMENT

佑子の韓流日記8

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア

わたしのヨン様をもとめて? それとも仕事で新境地を開くため? はっきりした理由は本人にも謎のまま、直感だけを信じ、いきなり韓国へ留学した安田佑子のエッセイ連載開始です!

<その8>百想芸術大賞


 5月20日、ソウルのリトルエンジェルス芸術会館で、第41回「百想芸術大賞」の授賞式が行われました。この百想芸術大賞(ペクサンイェスルデサン)では、去年3月から今年の4月までの間に放送&公開されたTV、映画を対象に各部門の秀でた人物、作品が表彰されます。 今回は、その会場のリポートをお届けします。

▼レッドカーペットに韓流スターが続々登場。

 地下鉄5号線アチャサン駅を降りてオリニテ公園の裏門をくぐるとほどなく会場に着きました。 入口前の階段にはレッドカーペットが敷かれ、周辺はファンで溢れていました。レッドカーペットの前にスターの車が到着する度、歓声が上がります。そしてカーペットの脇と会場ロビーにはスターを待ち受けるメディア陣。そう。まさに芸術祭、という雰囲気です。 カーペットの上ではイベントを後援しているテレビ局SBSが、俳優一人一人にインタビューするべく待ち構え、キム・レウォン(『マイ・リトル・ブライド』)、イ・ドンゴン(『B型の彼氏』)、ハン・ジヘ(「ランラン18歳」)などが次々と到着。そしてスター達は簡単なインタビューが終わると後ろを振り向いてゲート前のファン達に手を振り、会場に入っていきます。

▼こだわりのファッション。カン・ドンウォンの靴は眩しかった・・・^^

 スター達はもちろん華やかな正装。女性のファッションは背中がざっくりあいたセクシーなものが多く、中でもワインレッドの膝丈のドレスを着てきりっと髪を結ったキム・ジョンウン(「パリの恋人」)のアジアンビューティーなスタイルが私は特に好きでした。男性はわりと黒のスーツが多かったのですが、さすがモデル出身&長身のカン・ドンウォン(『オオカミの誘惑』)と、チョ・インソン(「春の日」)はちょっと違いました。カン・ドンウォンはグレーの上下にピンクのインナー、ロングスカーフ、帽子、そして金色の靴!チョ・インソンは黒のジャケットにダークなピンクのパンツ、髪をびっちりまとめメガネ姿で登場。
チョ・スンウ(『ラブ・ストーリー』)&カン・ヘジョン(『オールド・ボーイ』)カップルが仲良く手をつないで会場にやって来たのもとても印象がよかったです。

▼怒られるけどなんとなくゆるい感じの警備。

 会場は思ったよりも大きくはなく、一階には受賞者&関係者席、メディア席、一般席がありました。一応それぞれの席に区切りもあり、警備員もいましたけど、なーんかゆるい感じでしたよ^^;怒られ覚悟でとんでもないガッツ出せば、かなりスターの近くに行けるかもしれない??ってくらいのゆるさでした。そして、2階3階も一般席のようでした。ソ・ジソプの写真が入った大きな垂れ幕を持つファン、警備員のお兄さんに怒られても怒られても写真を撮りつづけるタフなファンも^^;本当に取り締まりたいならカメラ、携帯を入口で回収すればよいのに、それもしないので皆撮り放題のようでした。

▼スピーチが短すぎて・・・?

 授賞式は同時にテレビで生放送もされていました。 私も毎年は見ていないので、今年に限っての感想ですが、受賞者のスピーチがわりと皆コンパクトだなと思いました。同じく生中継をする米アカデミー賞なんかでは、途中で「皆さん、スピーチは短めに・・・」なんてコメントが司会から飛び出すことがありますが、今回は「放送というものをわかっている皆さんのスピーチがあまりに短か過ぎて時間が余ってしまいました(笑)」と、司会者が演技大賞を受賞したソ・ジソプの話でその場をつなぐ場面も^^;以下、何人かのスピーチをご紹介しますね。

ドラマ「新入社員」でテレビ部門・新人演技賞を受賞したエリック
「「私は走る」「火の鳥」「新入社員」それぞれの監督と自分のドラマを愛してくれる視聴者の皆さんに感謝したいです。来年もこの席にいられるようにこれからも頑張ります」

ドラマ「ごめん。愛してる」でテレビ部門・最優秀演技賞を受賞したソ・ジソプ
「正直、(トロフィーを持ち上げて)これが本当に欲しかったです。ありがとうございます。(この感謝の気持ちは)2年後に演技でお返しします」

今年初めて設けられた「韓流特別賞」を受賞したチェ・ジウ
「こんな大きな賞をいただけたことに感謝申し上げたいです。韓国ドラマを愛してくださる皆さんありがとうございます。これからも、よりいい映画やドラマで皆様にご挨拶させていただきます。」


▼韓流ブームならでは賞が今年から登場。

 今年の話題は、軍に服務中のソ・ジソプ(「ごめん。愛してる」「バリでの出来事」)や、ユン・ゲサン(『バレエ教習所』、人気グループg..d.oのメンバー)が、受賞のため久しぶりに公の場に出席した事。会場がおおいに湧きました。
米アカデミー賞と構成が似ていて、合間にユン・ドヒョン、ソン・シギョン、人気グループ・ジュエリーなどが歌を披露したり、故イ・ウンジュ他、この一年に他界したスター達を追悼するコーナーがあったりして、私は見飽きる事なく楽しみました。17時50分から20時までの放送中、10分程度のCM&ニュースタイムがあったんですけれど、その間はなんと授賞式も休憩タイム。へえ。授賞式が優先で途中でCMになるのではなく、テレビのオンエアを優先に考えてるんですね。
今年新設された「韓流特別賞」は韓国外での活動で秀でた俳優、企画、製作者に送られる賞です。栄えある一番目の受賞者はチェ・ジウでした。同じく冬ソナのヨン様、ユン・ソクホPD、『猟奇的な彼女』チョン・ジヒョンなども候補に挙がっていたということです。来年以降もこの賞に還元できるよう日本でもこれからもっともっと、韓国ドラマ、映画を盛り上げていきましょう!

第41回百想芸術大賞 受賞リスト

●映画部門
新人演技賞(男優)
ユン・ゲサン(『バレエ教習所』)

新人演技賞(女優)
ス・エ(『家族』)

監督賞
パク・フンシク(『人魚姫』)

シナリオ賞
ジョン・ユンチョル(『マラソン』)

最優秀演技賞(男優)
チョ・スンウ(『マラソン』)

最優秀演技賞(女優)
キム・ヘス(『顔のない美女』)

人気賞
イ・ドンゴン(『B型の彼氏』)、キム・レウォン(『マイ・リトル・ブライド』)、カン・ドンウォン(『オオカミの誘惑』)

作品賞
『あの時、あの人々』

大賞
『マラソン』

●テレビ部門
新人演技賞(男優)
エリック(ムン・ジョンヒョク)(「新入社員」)

新人演技賞(女優)
イ・タヘ(「王花仙女様」)

脚本賞
キム・ウンスク&カン・ウンジョン(「パリの恋人」)

最優秀演技賞(男優)
ソ・ジソプ(「ごめん。愛してる」)

最優秀演技賞(女優)
キム・ジョンウン(「パリの恋人」)

演出賞
イ・ソンジュ(「不滅のイ・スンシン」)

テレビ芸能賞(男性)
カルツー(バラエティ番組「ウッチャッサ」)

テレビ芸能賞(女性)
パク・ヘジン(バラエティ番組「アンニョン、フランチェスカ」)

人気賞
エリック(「新入社員」)、チョ・インソン(「春の日」)、キム・テス(「ラブ・ストーリー・イン・ハーバード」)

作品賞(ドラマ)
「ごめん。愛してる」

作品賞(芸能)
「アンニョン、フランチェスカ」

作品賞(教養)
「今もマロニエは」

大賞
「パリの恋人」


●韓流特別賞
チェ・ジウ

リトルエンジェルス芸術会館の前。この人だかりの奥にレッドカーペットが敷かれている階段が。

真っ黒な髪をきっちり固め、メガネで登場のチョ・インソン。テレビ部門人気賞を受賞。

映画もミュージカルも成功してノリにのっているチョ・スンウ。映画部門最優秀演技賞の受賞コメントでは『マラソン』のモデルである自閉症ランナー、ペ・ヒョンジンさんと母パク・ミギョンさんに感謝し、この喜びを故イ・ウンジュとガールフレンドのカン・ヘジョンに捧げる、と語った。

「ランラン18歳」『B型の彼氏』で可愛い演技を見せたハン・ジヘ(左)は今回はプレゼンター。

SHINHWAのメンバーでエリックよりも演技デビューでは先輩のキム・ドンアン。今回はプレゼンター。

テレビ部門最優秀演技賞を受賞したキム・ジョンウン。彼女は韓国のジュリア・ロバーツと言われているとか。

『マイ・リトル・ブライド』では高校生と結婚するはめになる大学生を好演。人気賞をゲットしたキム・レウォン。

今年はプレゼンターだったアン・ジェモ。リュ・シウォン、パク・ヨンハと同じカーレーシングチームにも所属。

スマートなスタイル&小顔のイ・ドンゴンは『B型の彼氏』でどーしよーもないB型男を演じて人気賞を受賞。

軍服姿の受賞者は百想芸術大賞史上初めてとなったユン・ゲサン。映画部門新人演技賞を受賞。

5月に最終回を迎えた人気ドラマ「新入社員」で新人演技賞を受賞したエリック(ムン・ジョンヒョク・・彼の韓国名。ドラマではこの名前でクレジット)映画『甘い人生』にも出演し、歌手活動でなく、俳優業も順調。

冬ソナのイメージとは全く違い、クールなパンツスーツで登場したチェ・ジウ。新設された韓流特別賞の栄えある一人目の受賞者となった。

会場内。ステージのスクリーンで候補者が紹介される。同じVTRがテレビでも同時に流れる。

人気賞を受賞した(左から)カン・ドンウォン、キム・テヒ、チョ・インソン、イ・ドンゴン、エリック

■安田佑子プロフィール■

仙台の局アナからフリーに転向し上京。TV,ラジオ、ナレーションの仕事を経て映画祭の司会や映画ライターの端の端の端っくれとして奮闘中。2004年9月よりソウル在住。東京を月に1-2度往復する生活をスタートさせたばかり。右脳が決めた無謀な決断に左脳は迷惑こうむり中。
ADVERTISEMENT
  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT