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2004年8月上旬

全米話題作

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米ボックスオフィスのチャートを賑わす全米話題の映画を厳選して紹介。
トム・クルーズが初の悪役に扮した『コラテラル』が8月6日に公開され、見事1位を獲得するも続けて公開された『エイリアンVSプレデター』とアン・ハサウェイ主演のディズニー映画『プリティ・プリンセス2』に押され3位に後退。更には実話を元に作られサンダンス映画祭で上映された『オープン・ウォーター』が公開2週間で拡大上映が決まり、3週目で5位にランクイン。製作費5500万前後という低予算映画ながら興収13億弱を叩き出した。

 コラテラル
全米初登場
1位
8/13~15順位
3位(2週)
英題:COLLATERAL
監督:マイケル・マン
キャスト:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット=スミス

ストーリー:売れない漫画家マックス(ジェイミー・フォックス)は、生計を立てるためタクシー運転手としてL.Aの街を走り回るうちに12年もの月日が流れていた。何百、何千と客を乗せては降ろす繰り返しという平凡な毎日をおくっていたが、ヴィンセント(トム・クルーズ)という男を乗せたことで一転する。彼はタクシーをハイジャックし、行く先々で殺人を犯し始めたのだ。人質兼運転手となったマックスの激動の一日はどうなるのか……。

トム・クルーズが悪役を演じたことで話題の犯罪スリラー。『アリ』や『インサイダー』のマイケル・マンが監督を務め、クルーズ扮するヴィンセントに拘束されるタクシー運転手役にジェイミー・フォックスが共演。全米初公開は1位を獲得するも初週興行収入27億強と、ここ最近はオープニング50億を超える作品が並んでいただけに少々物足りないかもしれないが、トム・クルーズ初の悪役だけあってか全米各誌の評価は上々。

公開 / 日劇1、他 <official site   >
 プリンセス・ダイアリーズ2:ロイヤル・エンゲージメント(原題)
全米初登場
2位
8/13~15順位
2位(1週)
英題: THE PRINCESS DIARIES 2:ROYAL ENGAGEMENT
監督:
ゲイリー・マーシャル
キャスト:アン・ハサウェイ、ジュリー・アンドリュース、へクター・エリゾンド

ストーリー:無事高校を卒業したミア(アン・ハサウェイ)は、親友のリリー(ヘザー・マタラッツィオ)を伴いヨーロッパの小国ジェノヴィアへ旅立つ。祖母のレナルディ女王(ジュリー・アンドリュース)はミアをプリンセスへとして迎え入れるが、18歳のミアにとって帝王学や王室の習慣を学ぶのは予想以上に辛いことだった。さらに、“戴冠する前に結婚しなければならない”という国の法律のもと勝手に縁談が組まれ……。

ごく普通の女の子が、次期女王への道を選ぶまでをコミカルに描いた『プリティ・プリンセス』の続編。“プリティ・シリーズ”でお馴染みのゲイリー・マーシャル監督を始め、スタッフや主演のアン・ハサウェイ、ジュリー・アンドリュースらキャストも前作とほぼ同じ。この度はアメリカに恋人を残して国を訪れた主人公が、女王となる前にしなければならない“結婚”問題にスポットをあてる。

2004-2005年公開予定/ <official site  >

 リトル・ブラック・ブック(原題)
全米初登場
5位
8/13~15順位
9位(2週)
英題:LITTLE BLACK BOOK
監督:ニック・ハラン
キャスト:ブリタニー・マーフィ、ロン・リビングストン、ホリー・ハンター

ストーリー:昼間のトークショーでアソシエイト・プロデューサーをしているステイシー(ブリタニー・マーフィ)は、恋人デレク(ロン・リビングストン)が両親に紹介してくれないことや、過去付き合った彼女について話してくれないためイライラしていたが、同僚(ホリー・ハンター)のすすめもあり、彼の個人情報が入ったデータをこっそり拝借。彼氏の過去を徹底的に調べるため、番組のリサーチと称して元彼女たちに次々とインタビューしていく。

ブリタニー・マーフィ主演、ホリー・ハンター共演のロマンティック・コメディ。全米初登場は5位、初週興収8億弱と全米全土公開作品にしては少々寂しいオープニング。全米各誌の評価はBからDまで幅広く、中でもボストン・グローブ誌は“使い古されたロマコメの王道”と少々辛口だが、マーフィとハンターが演じる2人の友情は温かく、好感が持てるとプラス評価。

公開未定 <official site  >
 オープン・ウォーター(原題)
全米初登場
16位
8/13~15順位
16位(2週)
英題:OPEN WATER
監督:クリス・ケンティス
キャスト:ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス、ソウル・スタイン

ストーリー:スキューバダイビングの水中岩礁ツアーに参加したダニエル(ダニエル・トラヴィス)とスーザン(ブランチャード・ライアン)。ツアーボートは大勢の旅行客で溢れ、それぞれがスキューバを楽しんでいたが、40分後に海の上へ顔を出した2人は呆然とする。スタッフの注意ミスで置き去りにされ、陸地の見えない広大な海に取り残されてしまったのだ。そして、気付くと水中で観察していたサメの群れに囲まれていた。

実際に起きた事件を元に作られ、サンダンス映画祭上映でも話題になったスリラー。置き去りにされた喪失感や海の冷たさ、忘れ去られたというショックとサメに囲まれる恐怖。自然の驚異の中で、人はかくも脆くか弱いものなのかを見せつけるフィルムになっている。47館上映で初登場は16位だが公開10日で興収2億7千万を突破し拡大上映が決定。上映館を2600以上も増やし、3週合計で13億弱もの興行収入を記録。

公開未定/ <official site  >




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