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東京ゴミ女

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文・構成/Keiko ARAI


■ストーリー&見どころ ■主演 中村麻美コメント ■廣木隆一監督インタビュー

物 語

ロリコンのマスター(田口トモロヲ)が経営する喫茶店でバイトするみゆき (中村麻美)は、同じマンションに住むミュージシャンの男、ヨシノリ(鈴木一真) の出すゴミを漁ることだけを、唯一の楽しみにしている娘。

彼のゴミ袋を部屋に持ちかえって、ひとつひとつ丁寧に中身を確認するのだ。彼のゴ ミを、オブジェのように部屋に飾りつけていくみゆき。 ヨシノリの生活を赤裸々に物語るゴミを知ることから、彼に近づいていくような感覚 は、彼女にとって最高の幸せだ。

実際は階段で彼と会っても目さえ合わせられないみゆきだが、ゴミ袋の中から昔の彼 女(小山田サユリ)からの手紙を見つけたみゆきは、ジェラシーから、ついに行動を開始する ・・・。

みどころ

男の出したゴミ袋をあさる娘・・・。

普通なら変態オタクか陰湿なストーカーか、は たまたレディ-スコミックか、となりそうなテーマをPOPでキュートなラブストーリー に仕立て上げた極上の青春ロマンス作品。

日常生活を淡々と過ごすだけの女の子が、好きな男のものならなんでも愛おしいと思 う気持ち、実際の彼とは言葉を交わすことすらできず、そのゴミから“理想の彼”像を 自分の中で構築していく心理は、同世代の女の子の、特に誰かアイドルの熱烈ファン になった経験のある女の子なら、彼女の1つ1つの行動も強い共感を呼ぶはず。

また彼女のバイト仲間の京子はみゆきと似たように見え、実は対極なタイプとして登 場し、リアルな現代の象徴的な2大女の子像に迫る。 みゆきがゴミから作り出す部屋のインテリア、ファッションなどにも注目。

また、喫茶店の常連客たちも、奇天烈に見える個性を発揮しながら、実に自然。 リアルな“現代日本人像”が彼らの中にも集約されているようにも見える。 実際にバンド活動もする俳優・鈴木一真が、みゆきの片思いの相手のミュージシャン 役で出演し、ギター演奏も披露。 全編デジタル・ビデオによる撮影。

[シネロケット配給/10月7日より、シネマ下北沢にて【ラブシネマ】Vol. 1作品として、独占ロードショー中]

 

 

 

「東京ゴミ女」
監督/
廣木隆一
製作/斎藤晃 遠藤久典 
プロデューサー/中島進 荒川礼子 東 康彦 
企画/成田尚哉 
脚本/及川章太郎 
音楽/岡村みどり
撮影/鈴木一博 飯 岡聖英 
美術/ 林千奈 
出演/
中村麻美 鈴木一真 田口トモロヲ 柴咲コウ 小山田サユリ 戸田昌宏ほか
劇中歌/L.P.&F
エンディング・テーマ/wyolica「さあいこう」(エピック・レコード)

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