ADVERTISEMENT

「SHOGUN 将軍」穂志もえか、涙の旅立ちから世界の“藤様”へ 即興演技がミーム化「予想外でした」

藤様に世界が熱狂! - 宇佐見藤役の穂志もえか
藤様に世界が熱狂! - 宇佐見藤役の穂志もえか

 真田広之が主演・プロデューサーを務めたハリウッド制作ドラマ「SHOGUN 将軍」で、“藤様”こと宇佐見藤役を務めた穂志もえかがインタビューに応じ、「不安しかなかった」という初海外作品への参加、世界中の視聴者を虜にしたシーンの裏側を語った。(以下、ドラマの内容を一部含みます)

【画像】美しすぎる…「SHOGUN 将軍」穂志もえか演じる藤様

 米作家ジェームズ・クラベルの同名小説に基づく本作は、天下分け目の合戦「関ヶ原の戦い」前夜を舞台に、歴史上の人物にインスパイアされた戦国武将たちによる壮大な“謀り事”の裏側を、ディズニーが持つ製作会社の一つ「FX」が壮大なスケールで描き出した戦国スペクタクルドラマ。穂志が演じた藤は、誇りと高潔さを備える名家の娘で、とある出来事で夫と息子を失った後、主人公・吉井虎永(真田)の旗本である按針(コズモ・ジャーヴィス)の正室に任命される。

ADVERTISEMENT

 2017年に「100万円の女たち」でテレビドラマ初出演を果たした穂志は、翌年に『少女邂逅』で映画初主演を飾ると、『愛がなんだ』『街の上で』『花束みたいな恋をした』『窓辺にて』『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』といった話題の映画に多数出演。「SHOGUN 将軍」では撮影地であるカナダ・バンクーバーへ渡航し、真田ら日本人キャストと共に、8か月にわたる長期撮影に挑んだ。

 海外で初めての長期撮影ということもあり、穂志は「不安しかなかったです」と当時の心境を明かす。「今までは、日本でしかお仕事をしたことがなかったので、日本で長期間活動できないことがどういうことなのか、そこも不安として乗っかってきました。 当時所属していた事務所の方々にも背中を押してもらい、飛び込んでみようという気持ちになれました。でも、やっぱり怖くて、最後に『行ってきます』と事務所の方々にあいさつした時は泣いてしまいました」

藤の人気が急上昇した第4話「八重垣」 - (c) 2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks

 穂志の名前が全世界に知れわたる大きなきっかけとなったのが、第4話「八重垣」でのワンシーン。樫木藪重(浅野忠信)に仕える武将・樫木央海(金井浩人)が、按針に鉄砲を差し出すように迫ると、藤が按針の鉄砲を手に取り、央海に向けて「お引き取りくださりませ」と銃口を向けた。鉄砲を構える凛々しい藤の姿は、米公式SNSなどでも取り上げられ、海外でも「藤様(Fuji Sama)」の愛称が定着していった。

ADVERTISEMENT

 反響が大きかった第4話のワンシーンについて、穂志は「あのシーンでは『特にここは大事なところだから』という雰囲気は全くなく、私も普通にお芝居をしただけでした。スタッフさんからは、鉄砲には弾や火薬は絶対に入ってないから大丈夫と、安全に関する説明を何度も受けたことは覚えてます」と振り返る。それでも、台本読んだ時点で「ここはセンセーショナルな描写だと思いました」と他のシーンとは異なる画になることは予感していたという。

 “藤様”ブームはこれだけにとどまらず、第6話「うたかたの女たち」では藤がお茶を飲む一瞬の仕草にも大きな反響が寄せられ、海外では藤のミームも誕生した。穂志曰く、あの一瞬の演技はセットの小道具を活用しての即興演技だったという。「特に指示もなかったのですが、用意してあったお茶碗は使えるなと思って、タイミングを見て飲んでいました。私自身も、あそこがミームになっていたことは予想外でした(笑)」

第6話「うたかたの女たち」より - (c) 2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks

 穂志のSNSには海外からのコメントも増え、外国人のフォロワーも急増した。「国別でフォロワー数を見ると、アメリカが2位に急上昇していて、『SHOGUN 将軍』がアメリカで話題になっているのは、そういったところで感じたりします。また、『次のエピソードに藤は出ないのかい?』『君の役は死なないよね?』と藤の安否を尋ねる声もたくさん届きました」

ADVERTISEMENT

 海外での長期生活を経験した穂志は、「精神的に自信を持たせてくれるような機会がたくさんあったので、本当に感謝しています。みなさんから、前向きになれる言葉をシャワーのように浴びていましたし、真田さんとの出会いも本当に大きかったです」と改めて感謝の気持ちを述べる。

 「SHOGUN 将軍」での穂志の演技は、海外で高く評価されており、米テレビ界最高の栄誉とされるエミー賞のノミネート予想では、助演女優賞の有力候補として名前が挙がっている。もちろん、海外での挑戦についても「難しいことではありますが、機会があればぜひ挑戦したいです。そのためにできることを頑張っています」と前向きだ。

 穂志の俳優人生に大きな影響を与えた「SHOGUN 将軍」。「いろいろなテーマが詰まっている、すごく壮大な作品だと思います。東洋と西洋のコラボレーションがいろんな表現で散見されると思うので、そこにしかない美しさなどを楽しんでいただけたら、本当に本望だなと思います」とアピールしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「SHOGUN 将軍」ディズニープラスの「スター」にて全話独占配信中

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT