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『マッドマックス:フュリオサ』で『怒りのデス・ロード』の伏線を整理する ジョージ・ミラー監督が明言

『マッドマックス:フュリオサ』に登場する若きフュリオサ
『マッドマックス:フュリオサ』に登場する若きフュリオサ - (C) 2024 Warner Bros.Ent. All Rights Reserved

 映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)で活躍した女戦士フェリオサの若き日を描いたシリーズ最新作『マッドマックス:フュリオサ』のジョージ・ミラー監督が現地時間15日、ソウル市内の映画館でフッテージ映像試写会を行い、長きに渡るシリーズへの思いの丈を語った。

【動画】フュリオサvs最狂の将軍!『マッドマックス:フュリオサ』本予告編

 舞台は、文明崩壊から45年後の世界。若きフェリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)は、ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)率いるバイカー軍団に故郷である「緑の地」からさらわれてしまう。砂漠と化した荒地を掃討するバイカーたちがイモータン・ジョーの統治する城塞都市の覇権を狙う中、復讐に燃えるフュリオサは多くの試練を乗り越え、戦士として覚醒する。

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 『マッドマックス』1作目(1979)から本作まで、ミラー監督は常に新しい表現に挑戦し時代の変化を映画の中に反映している。「前作の『怒りのデスロード』はドキュメンタリーのようだという感想がありました。『マッドマックス』は寓話的なモノであると考えて撮ってきましたが、環境問題が劇的な変化が寓話とは言い切れない状況になっています」と語ると同時に、「前作が成功したらフェリオサの物語を描きたいと考えていました。前作は2泊3日の物語でしたが、今回はフュリオサがさらわれてからの18年間を圧縮した物語です。前作の伏線を整理する作品でもあります」と制作経緯についても触れた。

 ミラー監督曰く、『マッドマックス』シリーズは無声映画や西部劇のオマージュがふんだんに盛り込まれているという。「その最たるものが戦闘シーンであり、台詞で表現しなくても映像を通じて伝える力、独特の言語を持っています。できるだけ台詞を廃して映像で見せる説得力がある寓話」と戦闘シーンにおける持論を述べた。

訪韓したジョージ・ミラー監督

 フッテージ試写はIMAXシアターで行われ、大スクリーンで本作の映像を観るのは初めてと興奮気味に語ったミラー監督。現在はサウンドと映像を結びつける作業をオーストラリアにて行っている最中であるが、フッテージ映像試写を韓国で行ったことについて「韓国エンタメは映画やドラマ、最近ではOTT(ストリーミングサービス)を通じて観る機会が多いのですが、韓国は多くの素晴らしい監督を輩出しています。中でも『パラサイト』のポン・ジュノ監督は才能あふれており、彼がオーストラリアに来たときは、私が彼にインタビューを行いました。そして昨日(14日)はポン監督と再会し、彼からインタビューを受けました」とポン監督との格別の縁について言及した。

 ミラー監督は最後に「観客の皆さんがどのように感じてくれるか気になると同時に震えています。まるで自分の子を送り出す感じで、観客がこの映画から多くのことを感じてくれたら嬉しいですね」と作品をアピールした。(取材・文:土田真樹)

映画『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日より全国公開

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