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時間ロスに厳しいノーラン監督、『オッペンハイマー』撮影中のトイレ休憩は「1日2回」と決めていた

『オッペンハイマー』撮影中のキリアン・マーフィ&クリストファー・ノーラン監督
『オッペンハイマー』撮影中のキリアン・マーフィ&クリストファー・ノーラン監督 - Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 映画製作に対してストイックなことで知られるクリストファー・ノーラン監督は、最新作『オッペンハイマー』(全国公開中)の撮影期間中も、無駄な時間を削減するため、自分のトイレ休憩を「1日2回」までと決めていたという。同作に出演したロバート・ダウニー・Jr(ルイス・ストローズ役)が、Vanity Fair で証言している。

【画像】『オッペンハイマー』の役づくりで額を剃り上げたロバート・ダウニー・Jr

 主演のキリアン・マーフィ(J・ロバート・オッペンハイマー役)、共演のエミリー・ブラント(キティ・オッペンハイマー役)との鼎談企画に登場したダウニー・Jrは、「過去に手がけた作品を観ればわかるが、クリス(ノーラン監督)は無駄がひどく嫌いだ」「カメラの前で起きていないことにはお金をかけない」とノーラン監督のストイックさを熱弁。ノーラン監督の撮影現場は、携帯電話が禁止されていることでも有名で、ダウニー・Jrですらも「クリスが来たら携帯を投げ捨てる。撮影外でも、彼を見かけた時は携帯をしまう」というほどだ。

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 ダウニー・Jrはさらに、「彼はトイレ休憩にさえ行くことを嫌うんだ。もちろん、行かなければいけないことは知っている」とノーラン監督のストイックぶりを暴露する。ダウニー・Jrが「いつトイレ休憩に行くのか?」とノーラン監督に質問したところ、「午前11時と午後6時」の1日2回であると回答。ダウニー・Jrも「私は『からかっているのか?』と思った」と冗談交じりに語っている。

 ダウニー・Jrの証言に、エミリーは「彼はたくさんお茶を飲んでいたのに、何でトイレに行かないの?」と疑問に思うと、ダウニー・Jrは「利尿作用がないお茶だからだと思う」と回答した。どうやら、時間ロスに厳しいノーラン監督のトイレ事情は本当だそうで、ノーラン監督作品の常連であるキリアンは「彼はトイレ休憩に対して思いやりがない」とColliderのインタビューで語っている。

 ちなみに、エミリーは「ノーラン監督の撮影現場には椅子がない」ということにも言及し、「箱馬(舞台などで使用される木箱)があるから、その上に座っていた」とコメント。監督のイスなし伝説は、『インターステラー』『ダークナイト ライジング』でタッグを組んだアン・ハサウェイも証言しており、その際はノーラン監督の代理人が「セットから椅子を排除したことはありません。キャストもクルーも、必要なときに必要なだけ、何回だって座ることができます」と否定している。(編集部・倉本拓弥)

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