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濱口竜介『悪は存在しない』ロンドン映画祭で作品賞受賞!

映画『悪は存在しない』より
映画『悪は存在しない』より

 現地時間15日、第67回ロンドン映画祭コンペティション部門の受賞結果が発表され、濱口竜介監督の『悪は存在しない』が作品賞に輝いた。

【画像】ベネチアレッドカーペット上の『悪は存在しない』チーム

 『悪は存在しない』は、『ドライブ・マイ・カー』で第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した濱口監督の新作。美しい森林地帯に住む人々と、そこにグランピング施設を建設しようとする芸能事務所、軽薄なコンサルタントらの姿が美しい風景とダークな笑いとともに描かれ、物語は予想もしない方向へ突き進む。先んじて開催された第80回ベネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員大賞)に輝くなど、早くも注目作となっている。

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 ロンドン映画祭での作品賞授与は全員一致での決定だったといい、審査員団は「繊細で映画的、そして完全に実現された演技によって支えられた濱口監督の確実なドラマ」「家族とコミュニティーの叙情的な肖像であると同時に、土地開発における倫理についてのニュアンスに富んだ考察でもある」と同作を称賛した。

 濱口監督は「受賞の知らせを聞き、心から喜び、驚いています」とコメントを発表。キャスト、スタッフ、審査員への感謝の言葉に加え、「特に、音楽で貢献してくださった石橋英子さんに感謝したいです。『ドライブ・マイ・カー』の音楽も手掛けた彼女は、本作のコンセプトを提供してくれました。彼女の音楽がこの映画の完成に大きな役割を果たし、このような素晴らしい評価を得ることにつながったのだと思っています」と石橋の貢献に言及している。(編集部・市川遥)

映画『悪は存在しない』は2024年日本公開

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