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『ジョン・ウィック4』222段の階段落ち!脅威のクライマックスバトルに込めた意味

ジョン・ウィックを待つ運命は?『ジョン・ウィック:コンセクエンス』より
ジョン・ウィックを待つ運命は?『ジョン・ウィック:コンセクエンス』より

 キアヌ・リーヴスが伝説の暗殺者を演じる人気シリーズ最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』を手掛けたチャド・スタエルスキ監督が、2時間49分にわたって怒涛のアクションが繰り広げられる本作のなかでも一際鮮烈な印象を残す、222段の階段落ちシーンについて語った。(ネタバレ注意。本記事は一部映画の内容に触れています)

ジョン・ウィック、大阪へ!『ジョン・ウィック:コンセクエンス』予告編

 本作は、亡き妻に贈られた犬を殺されたことをきっかけに、裏社会に舞い戻った伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ)が、平穏と自由を求めて戦い続ける人気シリーズの第4弾。裏社会のルールを破ったことで粛清の対象になったジョンが、全てを支配する組織、主席連合との決着をつけるために立ち上がる。

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 大阪、ベルリン、パリなど世界各地をめぐり、何百人もの暗殺者を相手に、あらゆるシチュエーションで戦いを繰り広げるジョン。サクレ・クール寺院における決闘に向かう場面では、気が遠くなるほど長い階段を昇りながら、暗殺者たちを相手に戦いを繰り広げる。

チャド・スタエルスキ監督

 この壮絶なシーンで本作のアクションチームは、222段という脅威の階段落ちを達成。相手役のスタントマンもフル動員され、ジョンに倒されては階段を昇り、また倒されることを繰り返した彼らの中には、6回殺されている者もいるという。

 何度も階段を転げ落ちながら、諦めずに戦い続けるジョン。この場面について、スタエルスキ監督は「ギリシャ神話に登場する、シーシュポスというキャラクターを反映しています」と明かす。「シーシュポスは、死を2度にわたって逃れた罰として、大きな岩を押し上げて山の頂きに運ばなくてはいけなくなる。しかし、運んだ岩は頂きから転がり落ちてしまうので、また押し上げなくてはならない。このキャラクターを、シリーズを通して3回も死を逃れているジョンに反映したんです。少しコメディー色もありながら、ジョンの運命を明瞭に示唆しているアイデアだと思い、気に入っていたんです」

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 「僕たちは、ジョン・ウィックを象徴するシンボルがほしかったんです。ジョンは勝つことはできないかもしれないが、何があっても諦めないという象徴をね。あのシーンは、私から観客の皆さんに向けた、彼の伝説や神話を示唆するウィンクのようなもの。ジョンが落ちる場所だけが思いついていなかったのですが、ちょうどパリでサクレ・クール寺院の階段を見下ろした時に、ああ、これだ! と思いました」

 壮絶な死闘の後に待っている美しいラストシーンでは、今後のジョンの運命を示唆する場面が描かれる。ジョンの戦いは5作目に続くのか。気になるラストでもあるが、スタエルスキ監督は「『ジョン・ウィック』は映画なのか、それとも神話なのか? それは観客の皆さんにおまかせします」と観客に判断を委ねている。(編集部・入倉功一)

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