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神木隆之介、『ゴジラ-1.0』主演で役づくりに苦悩「本当に苦しかった」

朝ドラで共演中の浜辺と再タッグ! 『ゴジラ-1.0』主演の神木隆之介
朝ドラで共演中の浜辺と再タッグ! 『ゴジラ-1.0』主演の神木隆之介

 映画『ゴジラ-1.0』で主演を務める神木隆之介が4日、帝国ホテルで行われた完成報告会見に出席し、本作で苦心したという役づくりについて語った。会見にはヒロインの浜辺美波、メガホンを取った山崎貴監督、東宝株式会社取締役専務執行役員の市川南も参加した。

【動画】神木隆之介が絶叫…『ゴジラ-1.0』新予告編

 『ゴジラ-1.0』は、1954年公開の第1作以来、世界中のファンを魅了してきた「ゴジラ」の70周年記念作品。、すべてを失い無(ゼロ)になった戦後の日本にゴジラが出現し、この国を負(マイナス)にたたき落とすさまを描く。神木は、戦争から生還するも両親を失い、荒廃した日本でヒロイン・大石典子(浜辺)と出会う主人公・敷島浩一を演じる。

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 神木と浜辺は、現在放送中のNHK連続テレビ小説「らんまん」で共演中だが、市川はキャスティングについて「コロナになったあたりなので、2020年ごろだったと思いますが、プロデューサー陣や監督と相談していく中で、神木さんと浜辺さんでいこうという話になりました。お二人には、2019年に東宝製作の『屍人荘の殺人』という映画に出ていただいたということもあって、脚本を読んでいただいて、快諾していただきました。ということで、朝ドラの話は後から来たんですよね」と経緯を説明。「朝ドラを観ていても、こんないいコンビは他にいないんじゃないかなと。令和の名コンビだなと思いながら観ておりました」と補足した。

 戦後日本に帰還した元兵士の敷島を演じる神木は、「僕が今までに演じたことがない役でした」と語る。「役づくりをするのに、本当に苦しかったなという記憶があります。どれくらいまで自分を追い込んでいいのか。精神的にも追い込まなきゃいけないのかな、追い込んだ方がいいのかなと、敷島自体も傷を負って苦しんでいるわけですが、それと同じくらいの苦しみを自分にも与えるべきなのかなと。いろいろ試してみました」と振り返る。

 役との向き合い方に苦心した神木は、「本当に苦しかった」と続ける。「でもいろいろ話した結果、あまり追い込みすぎると、お芝居すらできなくなるよねということになって。それは本番とか、演じる時間に自分が思い描く向き合い方をすればいいので。普段、家に帰って生活するときは、普通でいいんじゃないかと言ってもらえたので。ちょっとスッキリしたところですけど、それくらいどうやったらいいんだろう、ということが初めてだったので、苦しかったですし、迷いながら、手探りでやった役でした」

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ヒロイン・大石典子役の浜辺美波

 ヒロインの浜辺もまた、ゴジラという存在は大きかったという。「実際のゴジラはCGだったので、共演することはできなかったのですが、ワンシーン撮るその画面の中でゴジラと一緒に映ることができているんだとか、ゴジラへの絶望を感じることができるありがたさというのを、ふと感じる瞬間がありまして。自分の中でゴジラを育てて、それを想像して演じるということへの感謝は常にありました。その中で、戦後、そしてゴジラからの絶望を、強く生きる女性として生きてこそだと、何度も唱えながら、敷島さんと一緒に駆け抜けたいなと強く思っておりました」と力を込めた。

 すでに本編は完成しているとのことで、実際に映画を鑑賞した神木は「ゴジラがそこにいました。目の前にいて恐ろしかった。巻き込まれてしまうような臨場感がありました」と述懐。浜辺も「観るというより体感するという感じ。ゴジラを観るとこんなにも、恐怖もあるけど、テンションも上がるというか。日本の大怪獣であるゴジラを観ると心拍数が上がるというのは、遺伝子に刻まれているんだなと思いました」と興奮気味に語っていた。(取材・文:壬生智裕)

『ゴジラ-1.0』は11月3日より全国公開

【特報2】映画『ゴジラ-1.0』【2023年11月3日公開】 » 動画の詳細
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