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「相棒」ヒロコママ再登場にネット沸く 懐かしの“冷凍イカ”ネタも

復帰の薫に花束を渡したヒロコママ
復帰の薫に花束を渡したヒロコママ - (c)テレビ朝日・東映

 1日放送のドラマ「相棒season21」(テレビ朝日系)第15話「薔薇と髭と菫たち」では、特命係の杉下右京(水谷豊)&亀山薫(寺脇康文)と旧知の仲であるヒロコママ(深沢敦)が登場した。先週の次回予告の時点でSNSは大盛り上がりだったが、オンエア後も「鬱回かと思ったらぜんぜん違った」「ヒロコママの回は味わい深い」「いい話でよかった!」と興奮さめやらない様子だ。(以下、ネタバレを含みます)

【画像】登場シーンも強烈だったヒロコママ

 ゲイバー「薔薇と髭と…。」のママ・ヒロコに呼び出され、帰国のサプライズを仕掛けられた薫。ところが、その公園で右京は著名なルポライター・鬼塚一誠(工藤俊作)の遺体を発見する。鬼塚はヒロコママの店の常連で、なぜか妻である少女向け小説の人気作家・ノエル美智子(大島さと子)のサイン本を手にしていた。

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 鬼塚が死亡した日、美智子もその公園で困窮者に向けたボランティアの炊き出しをしていた。ヒロコママからの情報では、鬼塚は困窮者を食い物にしていた半グレ集団を記事にしようとして、脅されていたという。

(c)テレビ朝日・東映

 右京と薫は、本のサインの宛名であった古川すみれ(智順)を訪ねた。彼女はダブルワークでも生活が苦しく、かつて夢中になっていた「この世界は美しく、喜びに満ちている」という美智子の物語のテーマに反感を持っていた。

 鬼塚の死因は、持病の心筋梗塞。炊き出しで見かけたすみれを追いかけて発作が起きたのだ。彼は、熱心にファンレターを送ってくれて売れない時代を支えたすみれに、真実を告げようとしていた。少女小説を書いていたのは男の自分で、骨太なルポは妻が執筆、2人は社会に認めてもらうために名前を交換して活動していた。

 美智子はすみれに、この社会の何が間違っているのか記事にするのを手伝ってほしいと告げる。「人生の困難も人生の希望も、どちらも知っているあなただからこそ」という美智子に、古川は泣きながらうなずき、ヒロコママはもらい泣きをしていた。

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(c)テレビ朝日・東映

 ヒロコママの初登場は、season1の第3話「秘密の元アイドル妻」。聞き込みに来た薫を気に入り、右京とも懇意になった。薫の妻・美和子(鈴木砂羽)らとも仲良しになり、劇場版1作目を含めて9回登場するものの、薫が特命係を去った後は音沙汰がなかった。再び物語に登場したのは、冠城亘(反町隆史)時代のseason18第18話とseason19第15話だ。ヒロコママがどこから薫復帰の情報を得たのかは不明だが、何かとアンテナの高い彼女のことだから、特別なルートがあるのかもしれない。

 また、今回は懐かしいネタも話題になっている。食事中の薫は、美和子にイカを残していることを指摘され、「これは冷凍されてて凶器になったりはしてないよね?」と少々おびえたように答えるのだ。いまだに語り草となっているseason2第3話、「相棒」屈指のトリッキー凶器に絡む会話だ。薫がいたから右京が解明できたトリックだった。

 本編ラスト、ヒロコママは「人生捨てたもんじゃないわよ。大好きな人が帰ってきてくれたんですもの」と薫の腕をとり、「おかえりなさい、薫ちゃん!」と花束を渡す。改めて今回は、ヒロコママとともに薫復帰を祝う回だったといえるだろう。(文・早川あゆみ)

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