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12歳を最低女優候補に…子役出身ドリュー・バリモアも怒り

『炎の少女チャーリー』を演じた同士でもあるドリュー・バリモアとライアン・キーラ・アームストロング
『炎の少女チャーリー』を演じた同士でもあるドリュー・バリモアとライアン・キーラ・アームストロング - Tim Hunter / Newspix via Getty Images / Gilbert Flores / Variety via Getty Images

 子役出身で女優のドリュー・バリモアが、最低映画を決める映画賞、ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)が、子役のライアン・キーラ・アームストロングを最低主演女優賞にノミネートしたことに、トーク番組で怒りを示した。

【画像】天使のような子役時代のドリュー・バリモア【年代順】

 その年に公開された最低映画を、皮肉を込めて表彰するラジー賞。ライアンは、かつてドリュー主演でも映画化された、スティーヴン・キングによる人気小説の再映画化作品『炎の少女チャーリー』(原題:FIRESTARTER)で最低主演女優賞にノミネートされたが、12歳の子供を候補入りさせたことが波紋を呼び、後にラジー賞側は謝罪してこれを取り消した。

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 1984年版でライアンと同じ役を演じたドリューは、自身のトーク番組「ザ・ドリュー・バリモア・ショー」でこの話題に言及。「これには、はらわたが煮えくり返る思い」というドリューは「ライアンはまだ12歳なのよ」と怒りを示した。

 「どうやら、以前にも彼らは何人か子供をノミネートしたことがあったみたい。その時は問題にならなかったけど、今回は問題がバレたってわけね」「実際のところ、1980年代当時、ソーシャルメディアの力もないころの業界の内輪の賞なら『大丈夫だろう、みんな何とかなるさ』って感じだった」と語ったドリューは、今は新たなプラットフォームで公に他人を嘲笑することを助長するようなものだと言及。

 そのうえでラジー賞に向けて「彼らには、どうか若い人たちにこんなことをしないでと伝えたいです。そして私は、ライアンのことが大好き。“ファイアスターター”としてもね」と語った後、語気を強めて「こう二度と、こんなことをしてはだめよ」と訴えた。

 ラジー賞の創設者であるジョン・ウィルソンは、ライアンをノミネートしたことへの批判を受けて声明を発表し「この件で、われわれがいかに無神経であったかに気づかされました。そのため、アームストロングさんの名前を、来月会員によって行われる最終投票候補から外しました。われわれはまた、アームストロングさんには公式での謝罪が必要だと考えており、われわれが候補にしたことで彼女を傷つけ申し訳なく思っています」と謝罪。また今後は、18歳未満の俳優やフィルムメイカーは賞の候補としないことを決定している。

 ラジー賞は昨年、低予算映画への出演が続いたブルース・ウィリス専用の特別部門を創設したが、後にブルースが失語症と診断され俳優業引退を発表したことを受けて、贈呈した最低演技賞を撤回している。(西村重人)

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