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劇場版『仮面ライダーギーツ』で新境地へ 柴崎貴行監督が挑んだ移動式アクション

ギーツ&リバイスが移動しながらアクション!
ギーツ&リバイスが移動しながらアクション! - 「ギーツ/リバイス」製作委員会 (C) 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 仮面ライダー劇場版最新作『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』(全国公開中)のメガホンを取った柴崎貴行監督(※崎はたつさきが正式表記)がリモートインタビューに応じ、「仮面ライダーギーツ」初の劇場版となる本作で挑戦した、新たなアクションについて語った。

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 現在放送中の「仮面ライダーギーツ」は、理想の世界を叶えられるゲーム「デザイアグランプリ」に参加する主人公・浮世英寿(簡秀吉)たちが、謎の敵ジャマトと戦いを繰り広げる作品。劇場版では、前作「仮面ライダーリバイス」とクロスオーバーする形で、ライダー同士が激突する新たなゲーム「デザイアロワイヤル」が描かれる。

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 柴崎監督は、英寿たちがトランプジャマトと対峙するテレビシリーズ第5話「邂逅IV:デュオ神経衰弱」と第6話「邂逅V:逆転のブースト」のメガホンを取っている。「『仮面ライダーセイバー』『仮面ライダーリバイス』はコロナ禍での制作だったので、『明るい作風にしてほしい』という要望がありました。対照的に『ギーツ』は、平成ライダーシリーズで見られた“脱落”といった要素がデザイアグランプリの中にあったりするので、ここ数年の作品ではかなりシリアスな導入だなという印象を受けました」

 本作で英寿たちを待ち受けるのは、何者かによって作り変えられた新たなゲーム「デザイアロワイヤル」だ。「世界を救うことが、テレビシリーズにおけるデザイアグランプリの見え方ですが、冬映画ではよりハードでシリアスなゲーム設定を描きたいと思っていました」と設定や演出にも、劇場版ならではの変化が見られるという。

「ギーツ/リバイス」製作委員会 (C) 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 『仮面ライダーギーツ』パートで最もこだわったのは、アクションだと柴崎監督は明かす。同作より「仮面ライダー」シリーズのスーツアクターで知られる藤田慧がアクション監督に就任しており、新たな挑戦の一環として「移動しながらのアクション」を求めたという。

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 予告編でも「仮面ライダーギーツ」「仮面ライダーリバイス」「仮面ライダー龍騎」のキャラクターたちが商店街、自動車、電車など場所を変えながら、激しいライダーバトルを繰り広げている。移動しながらのアクションは、以前から導入したいと考えていたそうで、本作でようやく実現することになった。「これまではアリーナで1日撮影など、ある場所から移動せずに一か所でアクションをすることが多かったのですが、今回は『ギーツ』で描かれるミッションをクリアするゲーム性や流動性を、アクションにも取り入れたいと思っていました」

 「移動しながら展開する追いかけっこのようなアクションは『リバイス』第1話でも試みようとしていたのですが、ドラマの構成や時間の都合上、実現はしませんでした。撮影の手間はかかりますが、アクション監督と相談しつつ、走りながらの戦いやキャリアカー上でのアクションなどに挑戦しています」と続けた柴崎監督。“最強のデザ神”を名乗る仮面ライダーシーカーとギーツたちの戦いも、「カメラワークはもちろん、同じ場所だけで戦わない演出もあったりするので、ぜひ注目して観ていただきたいです」とアピールしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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