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『28日後…』から20年、第3弾は『28年後…』?脚本家が明かす続編の可能性

第3弾の可能性は? - 画像は『28日後…』ポスタービジュアル
第3弾の可能性は? - 画像は『28日後…』ポスタービジュアル - Fox Searchlight Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ダニー・ボイル監督がメガホンを取った映画『28日後…』(2002)の脚本を執筆し、続編『28週後…』(2007)の製作総指揮を務めたアレックス・ガーランドが、自身の監督作『MEN 同じ顔の男たち』(全国公開中)を引っ提げリモートインタビューに応じ、シリーズ第3弾の可能性について語った。

【画像】ウイルスで人間が凶暴化… ダニー・ボイル監督作『28日後…』

 『28日後…』は、人間が凶暴化する未知のウイルスが蔓延したイギリスを描くSFホラー。理性を失った感染者が全速力で走るさまは、人々にトラウマを植え付け、公開から20年たった現在も多くのファンに愛されている。

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 『28日後…』執筆当時、ガーランドは20代。映画の脚本ではなく、小説書きに没頭していた。「24歳で西洋人のバックパッカーに関する本『The Beach』を執筆し、幸運なことに、その本が映画化されることになった。完成した作品を観た時、『映画こそ私がやりたいことだ』と確信した。それから、すぐに脚本を執筆するようになった」と当時を振り返る。

 同作の誕生には、二つの出来事が影響したとガーランドは告白する。「一つは、私が40年近く戦争状態だったスーダンを訪ねたこと。スーダンからイングランドに戻った時、人々が些細なことで文句をいっていることに憤りを感じてしまった。彼らがどんなに裕福な生活を送っているのか、実感していなかったからだ」

 「もう一つは『バイオハザード』に出会ったこと。私はソンビが好きで、今でもゲームをプレイしたくなる。その2つが重なり、ウイルスによって崩壊したイングランドを舞台とする映画を執筆したいと思った。今朝も話していたのですが、『バイオハザード』をプレイしている時、私はゾンビが全く怖くなかった。彼らはゆっくりと歩くから。ただ、感染した犬はすましっこくて非常に厄介だ。そこで、もしもゾンビが感染犬のように素早く動けば、人々は絶望するだろうとひらめいた。だから『28日後…』で走る感染者を登場させようと決めたんだ」

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 2作目『28週後…』の公開から15年が経過しているが、さらなる続編はあるのだろうか? ガーランドは「ダニーとは定期的に話し合っているし、アイデアはある」と明かしつつ、「ちょうど新作を撮り終えたばかりで、次の作品をどうしようか、具体的には思いついていないんだ。『MEN』が完成した時は、次の作品がクランクインする48時間前だった。ポストプロダクションは、新作のプリプロダクションと重なっていたよ。2作品を同時に進める必要があったから、今は休みがほしいかな」と実現の場合も、しばらく時間がかかることを示唆した。

 「実現する可能性は間違いなくある。今浮かんでいるアイデアは、素晴らしいものだからね」と自信をのぞかせたガーランド。『28日後…』『28週後…』と来れば、第3弾は『28か月後…』と予想ができるが、ガーランドは「いや、『28か月後…』ではなく『28年後…』かもしれない」と笑いながら返していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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