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鬼才ポール・ヴァーホーヴェン衝撃の伝記映画『ベネデッタ』2023年2月公開決定

レズビアン主義で告発された修道女の運命は 鬼才の新たな衝撃作が公開決定
レズビアン主義で告発された修道女の運命は 鬼才の新たな衝撃作が公開決定 - (c) 2020 SBS PRODUCTIONS - PATHE FILMS - FRANCE 2 CINEMA - FRANCE 3 CINEMA

 映画『ロボコップ』『氷の微笑』など数々の話題作を手掛けてきたオランダ出身の鬼才、ポール・ヴァーホーヴェン監督の最新作『ベネデッタ』が、2023年2月17日から日本公開されることが決定した。

名女優イザベル・ユペール主演の衝撃作『エル ELLE』予告編

 本作は、17世紀に実在した、レズビアン主義で告発された修道女ベネデッタ・カルリーニを描く伝記映画。J.C.ブラウン著「ルネサンス修道女物語 聖と性のミクロストリア」を原作に、幼いころから奇蹟を起こす存在とされた彼女の数奇な運命と、彼女に翻弄される人々を描く。

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 幼い頃から聖母マリアやキリストのビジョンを見続け、奇蹟を起こす少女として知られたベネデッタ。6歳で修道院に入り、純粋無垢なまま成人した彼女は、ある時から、修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアと秘密の関係を深める。さらに同時期、聖痕を受けたベネデッタは、イエスに娶られたとみなされ、新たな修道院長に就任、周囲に波紋が広がっていく。

 彼女が起こした奇蹟は本物か、はたまた狂言か。ベネデッタの人物像に魅せられたというヴァーホーベン監督は、「ベネデッタの物語の独特な性質に惹かれたんだ。17世紀初めにレズビアンの裁判があったこと、裁判の記録や本書のセクシュアリティの描写がとても詳細なことにも感銘を受けた。そしてこの時代、女には何の価値もなく、男に性的喜びを与え、子供を産むだけの存在とみなされていたにもかかわらず、ベネデッタが手段はどうあれ、完全に男が支配する社会で、才能、幻視、狂言、嘘、創造性で登り詰め、本物の権力を手にした女性だったという点だ。私の映画の多くは女性が中心にいる。つまり、ベネデッタは『氷の微笑』、『ショーガール』、『ブラックブック』、『エル ELLE』のヒロインたちの親戚というわけさ」と語っている。

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 ベネデッタを演じたのは、『エル ELLE』にも出演したフランス人女優ヴィルジニー・エフィラ。そのほか、宗教をビジネスとしてしかとらえていない修道院長を『愛の嵐』などのシャーロット・ランプリングが演じ、ベネデッタの相手役にして、彼女を破滅に導くキーパーソンとなるバルトロメア役にはギリシャの女優ダフネ・パタキアを抜擢した。

 第74回カンヌ国際映画祭(2021年)コンペティション部門にも出品され話題を呼んだ本作。10月に開催される京都ヒストリカ国際映画祭で、1回のみの先行上映も予定されている。(編集部・入倉功一)

映画『ベネデッタ』は2023年2月17日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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